わが家が2018年に家を建てる際、間取りをかなり悩みました。
その際、「3Dマイホームデザイナー12」という、家の内観や外観を3D化することができるシミュレーションソフトを、夫が買いました。
おかげで、間取りや外観、インテリアの細かい部分を、3D化してイメージを確認することができました。
費用や手間などのデメリットもありますが、我が家は、思い切って取り入れてみてよかったなと思っています。
間取りや外観を立体的にイメージするのは難しい
わざわざ安くないお金を払ってまで、間取りを3D化できるソフトを買って、それでもよかったと思う理由はいくつかあります。
間取り・外観のイメージ
上の図は、夫が作成した、1階の間取りを立体化したものです。
まず、間取りを何パターンも考えても、それを立体的にイメージするのは難しいです。
イメージしていたのと、建ってみると違った…ということが起こりがちです。
しかも間取りが変わると、家の外観も変わることも多いです。
間取りの変更のたびにパースやデザイン画を出してくれるハウスメーカーなら必要ないかもしれませんが…我が家の選んだメーカーは、契約前の提案資料で、1回だけ、外観パースを出してもらえるのみでした。
その後、微妙に間取りや窓を変えたい…となったときに、外観も変わるので、もう一度新しいパースを見ることができたらいいですよね。でもそれはなかなか難しかったりします。
インテリアのイメージ
さらに、「内観(インテリア)」の3D画像も確認して、インテリアのイメージをしっかり持ちたい…と思いました。
窓枠の色や、造り付けの棚や収納の扉の色、形、大きさ、テーブルやソファの大きさ…
インテリアに関しても、頭の中で想像するだけではなかなか気が付けないことがあります。
これも、ソフトを買ってよかったと思う理由の一つです。
3Dマイホームデザイナーのメリット
3Dマイホームデザイナーというソフトは、決してお安いものではありませんが、我が家が本当におすすめできる!と思うのは以下のような理由です。
- 間取りや外観が「思ったのと違う」を、ある程度防げる
- 造り付けの収納や建具の色など、インテリアのイメージづくりにも便利
- 「屋根の形」「外壁の色」など、「外観」のイメージにも役立った
間取りや外観が「思ったのと違う」を、ある程度防げる
自信をもって「いい!」と思ったはずの間取りでも、立体イメージにしてみると、「思っていたのと違う…」ということが起こることがあります。
私は実際に、広々としたリビングを作りたくてリビングの間取りを考えたのに、3Dマイホームデザイナーでイメージを作ってみると、「あれ、想像と違う」ということが起こりました…!
細長い土地でも、広々とした明るいリビングが作りたい!これは絶対条件でした。
南側の一階部分は、玄関がある分、部屋の横幅も限られてしまい、採光できる窓を大きくできない。
そのため、二階リビングにすることがほぼ決まりました。
そうすれば、南側の面に、ふたつの大きな掃き出し窓がつくれて、その先に広いベランダが広がつくれます。それなら、広々としたリビングができそうだ!と思いました。
しかし、最初に提案してもらった間取りを、3Dマイホームデザイナーで作ってみると…あれ?何だか、リビングが細長い!
ということに気が付いて、階段の位置などを変更してもらうことにしました。
その次に悩んだのが、「スタディカウンター」の場所。
最初は、リビングから階段を挟んで、離れた場所に書斎(DEN)を置いたため、3D化すると、リビングが狭く感じるような感じがしました。
そこで、この空間もリビングと一体化すれば、さらにリビングが広々とするのでは?
さらに、憧れの「小上がり」のスタディカウンターにしたらどうか?と思い、こちらの間取りも提案してもらいました。
それを3D化してみると、リビングが広々と見えるようになり、こちらの間取りにしよう!と決めることができました。
スタディカウンターもリビングの一部にしてしまえば、リビングの広々さがより増す。そんな単純なことが、紙の上だけで考えているときはあまり分からなかったです…。
そして実際にできたスタディカウンターがこちら。
リビングの中にとけこんでいて、リビングが広々と見えるうえに、気軽に使いやすいカウンターになりました。
造り付けの収納や建具の色など、インテリアのイメージづくりにも便利
夫が希望していた、寝室の一角に作る書斎スペース。
最初はいまいちイメージができなかったのですが、3Dマイホームデザイナーで夫が作成した画像を見て、なるほど!これはおしゃれでいいね、と納得しました。
実際に作った書斎スペースは、下半分をカウンターにしましたが、上半分はつり本棚で、イメージに近いものができたと思っています。
また、「窓」の種類の大事さにも改めて気づくことができました。
最初、リビング右側の窓は、大きな引き違い窓にしたのですが、
これを3連窓や横長窓にすることで、なんだかおしゃれに見えるぞ…と発見。
テレビ後ろの窓も、引き違い窓から3連窓に変えて、ちょっとかっこよく変わりました。
↓
また、3D化してみたことで、意外とインテリアに重要なポイントとなると分かったのが、「窓枠(サッシ)の色」です。
上の写真右側の上下の横長窓の枠が「茶色」なのが、なんだかおかしいなと、3D化してみて気が付きました。
正面の掃き出し窓は白に設定済ですが、横にある横長窓が茶色のままで、これではおかしい!窓枠の色って意外と大事!と気が付くことができました。
また、当初、構造の関係で、右下の白いカウンターの角に、柱が立つ可能性がありました。
それもなんだか変だな…と思っていたところ、構造計算の結果、カウンターの角には柱はなくてもOKになりました!
その代わり、カウンターキッチンの横に、壁か、二本の柱が必要ということになりました。
壁では、広々とした感じがいまいち出せなさそう…。柱が二本というのもなんだかつまらない。ということで、キッチン横にこんな飾り棚を作ってもらうことにしました。
これが実際の柱・兼・飾り棚です。
階段横の木格子のイメージづくりにも、3Dマイホームデザイナーがとても役に立ちました。
ほかにも、窓に入る日当たりの計算(時間帯によってどれくらい日が入るか?を確認するなど)もけっこう細かくできたので、もっといろいろ自分でやってみればよかった…と今さらながら思っています。
「屋根の形」「外壁の色」など、「外観」のイメージにも役立った
そして、屋根の形、外壁の色、そして玄関ドアの色は、外観を左右する大切な要素です。
ここも失敗できないので、マイホームデザイナーがとても役に立ちました。
実際にこうしよう、と考えていた屋根の形や、ドアの色をあてはめて3D化してみたことで、この外観なら思い通りになりそう!と自信を持つことができました。
ベランダの張り出し具合に関しても、ちょっと張り出しすぎかも?と心配したのですが、3D化してみると、むしろかっこいいかもね!と安心することができました。
3Dマイホームデザイナーのデメリット
- パソコンでの操作が必要(古いパソコンだと使いづらいことがある・重くなることもある)
- 慣れるまでは少し難しいかも?
- お値段が高め。
- 勾配天井を作るには「Pro」版が必要だった
普通に仕事でパソコンを使う程度の夫、Macは使ったことがありませんが、問題なく使えました。
ただし、慣れるまではちょっと苦労していました。屋根がなく天井が突き抜けてしまったり笑。
でも、少しやっていれば慣れていって、リビング内のカウンターを2段の小上がりにしたり、キッチンの飾り棚を作ったり…というのが自由自在にできていました。
ただし、夫が買ったものは「勾配天井」をつくることはできませんでした。「Pro」版を買えばできるらしい…とは言っていましたが、さすがにそれはもっと高くなるのであきらめることにしました。
デメリットはゼロでありませんが、我が家は本当に買う価値があった…としか思えないです。
まとめ
3Dマイホームデザイナーのことを夫から提案されたとき、何それ?無駄に高そうだし本当に役に立つの?と思っていた私ですが、本当に、買ってよかったです!
一生懸命考えた間取りが、立体化する!!というのは、想像以上に楽しかったし感動的でした。
紙の上で平面でしかイメージできなかったものがはっきりとイメージできるようになり、色々な修正点、改善点も見つかりました。
ちなみに主にマイホームデザイナーを使っていたのは夫で、パソコンにすごく詳しいわけでもないけれど疎いわけでもないくらいで、ここまでできたので、ある程度パソコンができる人であれば問題なく扱えるのではないかな?と思います。
ちなみに夫が購入したのは、「3Dマイホームデザイナー12」でした。