2階リビング注文住宅

狭い土地でも明るいリビングにしたい…吹き抜けと中庭をやめて、2階リビングにした理由

前に住んだ家の日当たりが悪いことが大きな不満だったので、次のリビングは日当たりのよい、一日中明るいリビングにしたい!もちろん日の低い冬も明るく!と希望していたのですが、選んだのは、北に少し細長い、南西向きの土地でした。

南西向きではありますが、両側を家に挟まれ、朝日が望めなさそうな土地。しかも南東側の家が前に出っ張っていて、一階に陽が当たるのは昼近くになりそうでした。

日当たりに関して条件のよくない土地に家を建てるなら、リビングの日当たりを確保するために、吹き抜けにする場合がありますね。

他にも家の形をコの字型にして、中庭を作る方法もあります。

しかし我が家はそれらを採用せず、二階リビングにすることにしました。

「吹き抜けリビング」を検討したけれどやめた理由

一階リビングの上に吹き抜けを作って一階リビングに日当たりを確保する…という間取り案もたくさん考えました。

吹き抜けのある家は、それだけでなんだかオシャレだし、ずっとあこがれもありました。

しかし、やはり、吹き抜けを作ると、二階が狭くなってしまうのがネックでした。

吹き抜けをつくると、二階の作り方がむずかしく、ベランダまでが行きづらそうな間取りになってしまう(細長い土地のため、大きな吹き抜けを作ると、どうしてもベランダまでの廊下も狭くなってしまいそうでした)のと、

二階には寝室と子ども部屋、大きめの収納も欲しかったので、吹き抜けのせいで二階が狭くなってしまうのはデメリットが多く感じました。

さらに、主人が「中途半端な大きさの吹き抜けでは、天井の高い広々感が足りない」とか、「二階リビングが外(バルコニー)とつながっている感じも大事」と言い、吹き抜け1階リビング案はボツとなりました。

中庭を検討したけれどやめた理由

また、家をコの字型にすることで、一階にもなるべく光を届ける、という方法もあります。私もこの方法をすごく考えました。

二階リビングにすることを決めてからも、一階の奥の日当たりが気になったので、小さくてもいいから中庭を作ることで、少しでも一階の奥の部屋を明るくしたいと思ったのです。

しかし、広い土地ではないので、一階に中庭を作ろうとすると各部屋の広さに影響してしまい、部屋の形がきれいにならなかったり、無駄な廊下やスペースができてしまったりと、うまくいきませんでした…。

土地の横幅がとても狭かったことも、中庭が難しかった原因の一つです。すごく小さいサイズの、意味あるのかな?というくらいの中庭しか作れなさそうでした…。

そして、「家相」が少し気になったこともあります。家の「欠け」が、家相的によくないと小耳に挟んだのです。それなら、間取り的にも難しいし、やめてしまおう!ということにしました。少し後ろ髪惹かれる思いもありながらも…。

二階リビング+窓の工夫で、一日中明るくしたい!

二階リビングにした結果、午前中は東側の隣家の影になりますが、窓も大きく取ったし、二階だと明るいので問題はありません。※ただし冬の午前中はちょっと寒いです。

そして昼近くからはしっかり直射日光が入ります。午後は3月から暑いくらいです…。

また、両隣を家に挟まれていて、さらに南西向きの土地なので、朝日は入らないかもしれないと思っていたのですが、家と家の隙間を縫い、意外にも朝日が入ります。

南東側にももちろん窓を付けたので、なんとか二階リビングに朝日が入りました!(正確には、対面キッチンの窓と、お風呂場ですが…)。

窓の「高さ」をなるべく高くする

また、なるべく南東側からの日も入りやすいように、そしてなるべく明るいリビングになるように、窓の高さをできる限り高い位置に付けてもらいました。

南東側の三連窓。できる限り上の位置につけています

寒い時期に時々、この三連窓に、ななめから光が入っているのを感じるときがあります。

さらに、三角形の勾配天井にし、南西側の掃き出し窓の上部にも高窓を設置。万が一、道路を挟んで向かい側に建つ家が建て替えで3階になったとしても、日が入るようにするためです。

ちなみに、この高窓には、外に庇をつけています。夏の高い位置からの直射日光をなるべく避けるためです。

勾配天井の形にもこだわった(三角形)

片流れの勾配天井でなく、三角形の切妻屋根の形で、勾配天井にしたのにも、こだわりがあります。

片流れだと、「だんだん天井が低くなって、こちらに向かってくる」感じが、背の高い夫にはどうしてもいやだったそうです。

私も、この形の勾配天井の方が気に入っているので、こうしてよかったなと思っています。

天窓は北西側に一つだけ

また、天窓を南東側に付けることも考えましたが、夏の暑さがすごいだろうという心配があったため、北よりに一つ付けました。階段の真上の位置になっており、一階から見た階段の上が暗くならないようにという工夫の結果でもあります。

吹き抜けと中庭をやめて、二階リビングにして正解だった?

窓を大きくしたり、位置を高くしたり、高窓をつけたりと、明るいリビングにするための工夫を凝らしたので、午前中の日当たりが悪い土地でも、明るさや日当たりに関する不満はほぼありません。

むしろ午後暑すぎた…という後悔はあります…。

また、二階リビングにして、外の気配をあまり感じずのびのび過ごせるのはよかったですが、もしかしたら老後のことを考えると、吹き抜けの一階リビングの方がよかったのかも…と思うこともあります。

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