我が家は2018年築の注文住宅。
土地選びの結果、気に入って選んだ土地は、南北に少し細長い、南西向きの土地でした。
南西向きではありますが、両側を家に挟まれ、朝日が望めなさそうな土地。
しかも南東側の家が前に出っ張っていて、一階に陽が当たるのは昼近くになりそうでした。
リビングは日当たりのよい、一日中明るいリビングにしたい!もちろん日の低い冬も明るく!
と希望していたのですが、他の条件が抜群によかったため、契約を決意。
日当たりに関して条件のよくない土地に家を建てるなら、リビングの日当たりを確保するために、吹き抜けにする場合がありますね。
他にも家の形をコの字型にして、中庭を作る方法もあります。
しかし我が家はそれらを採用せず、二階リビングにすることにしました。
吹き抜けを検討したけれどやめた理由
吹き抜けを作って一階リビングに日当たりを…という案もたくさん考えました。
やはり、老後の心配や階段の上り下り、夏の暑さなど、二階リビングにすることのデメリットも気になったのです。
吹き抜けのある家は、それだけでなんだかオシャレですしね。ずっとあこがれもありました。
しかし、やはり、吹き抜けを作ると、二階が狭くなってしまう。寝室と子ども部屋もある程度の広さと、大きめの収納が欲しかったのです。
二階は狭くなってしまうし、ベランダまでが行きづらそうな間取りになってしまう(細長い土地のため、大きな吹き抜けを作ると、どうしてもベランダまでの廊下も狭くなってしまいそうでした)。
さらに、主人が「中途半端な大きさの吹き抜けでは、天井の高い広々感が足りない」とか、「二階リビングが外(バルコニー)とつながっている感じも大事」と、譲りませんでした。
中庭を検討したけれどやめた理由
また、家をコの字型にすることで、一階にもなるべく光を届ける、という方法もあります。私もこの方法をすごく考えました。
二階リビングにすることを決めてからも、一階の日当たりが気になったので、小さくてもいいから中庭を作ることで、少しでも一階の奥の部屋を明るくしたいと思ったのです。
しかし、広い土地ではないので、一階に中庭を作ろうとすると、またまた部屋の広さに影響してしまいます。
部屋の形がきれいにならなかったり、無駄な廊下やスペースができてしまったりと、うまくいきませんでした…。
土地の横幅がとても狭かったことも、中庭が難しかった原因の一つです。
そして、これはどうでもいいことなのかもしれませんが、「風水」が少し気になったこともあります。家の「欠け」が、風水的によくないと小耳に挟んだのです。それなら、間取り的にも難しいし、やめてしまおう!となったのです。
二階リビング+窓の工夫で、一日中明るくしたい!
二階リビングにした結果、午前中は東側の隣家の影になりますが、窓も大きく取ったし、二階だと明るいので問題はありません。※ただし冬の午前中はちょっと寒いです。
そして昼近くからはしっかり直射日光が入ります。午後は3月から暑いくらいです…。
また、両隣を家に挟まれていて、さらに南西向きの土地なので、朝日は入らないかもしれないと思っていたのですが、家と家の隙間を縫い、意外にも朝日が入ります。
南東側にももちろん窓を付けたので、なんとか二階リビングに朝日が入りました!(正確には、対面キッチンの窓と、お風呂場ですが…)。
また、なるべく南東側からの日も入りやすいように、そしてなるべく明るいリビングになるように、窓の高さをできる限り高い位置に付けてもらいました。

さらに、三角形の勾配天井にし、南西側の掃き出し窓の上部にも高窓を設置。万が一、道路を挟んで向かい側に建つ家が建て替えで3階になったとしても、日が入るようにするためです。

ちなみに、この高窓には、外に庇をつけています。夏の高い位置からの直射日光をなるべく避けるためです。

片流れの勾配天井でなく、三角形の切妻屋根の形で、勾配天井にしたのにも、こだわりがあります。
片流れだと、「だんだん天井が低くなって、こちらに向かってくる」感じが、背の高い夫にはどうしてもいやだったそうです。
私も、この形の勾配天井の方が気に入っているので、こうしてよかったなと思っています。
また、天窓を南東側に付けることも考えましたが、夏の暑さがすごいだろうという心配があったため、北よりに一つ付けました。階段の真上の位置になっており、一階から見た階段の上が暗くならないようにという工夫の結果でもあります。

二階リビングの明るさには大満足
窓を大きくしたり、位置を高くしたり、高窓をつけたりと、明るいリビングにするための工夫を凝らしたので、午前中の日当たりが悪い土地でも、明るさや日当たりに関する不満はほぼありません。
むしろ午後暑すぎた…という後悔もあったりはしますが…。
二階リビングに関する他の記事もありますのでよかったら参考にしてくださいね。
注文住宅の間取りなどを考える際、「住まいの解剖図鑑のシリーズ」が、とても参考になりました!
特に「間取りの方程式」は何度も何度も読み直したお気に入りの一冊です。