以前、旗竿地に建つ、建売住宅に、何年か住みました。
その間に、少しだけ困ったなあ…と思ったことがあったのを思い出したので、記録しておこうと思います。
車(駐車場)の問題
車が停めづらい(狭い・縦列駐車)
竿部分の幅や前面道路の広さとかにもよりますが、やっぱり車を狭い竿部分に停めるのはなかなか大変でした。
慣れれば大したことないし、旗竿地ではなくても停めにくい駐車場はたくさんありますしね。
車が複数ある場合は縦列駐車になるし、なおさら大変だと思います(我が家は1台だけでしたが)。
車を2台停める場合は、どっちが奥に停めるか、でも朝はこっちが先に出るから…等々、ちょっと面倒な面もあると思います。
とはいえ、車2台分は停められる場所があるというのは、工事やアフターなどの業者の人が車で来るときにとても便利でした。
車の横を通りづらい・ベビーカーなどで車をキズつけやすい
竿の部分に車を停めていると、その隙間をカニ歩きで通ることになります。
旗竿地といっても、この竿の部分が余裕があるお宅もあると思いますが、
我が家の場合は2.5mほどと、車を停めると本当にわずかの隙間しかありませんでした。
それでも、ギリギリに寄せて停めて置けば、なんとかベビーカーや自転車も通れました。
でも、ある日、あまり片方に寄せて停めていなかったので、ベビーカーがとてもギリギリ!!
ベビーカーはどうしても畳めない状態だったので、どうにかして通さなければならず、じりじりと何とか通り抜けたのですが、後日、
「うわー車にすごいキズが!!」と夫が驚いていて…。
子どもも、うっかり自転車で車をキズつけたこともあり、竿の幅の狭い旗竿地は、要注意ですね。
車の買い替え時、車種が限られる
車を買い替えるときも、車幅が狭いものに限られてしまうというデメリットもありましたね。
これも慣れの問題なので、幅的に大丈夫な場合は、大きな車に乗っている人もみかけましたが、
だいたいどのお宅も同じ車種を選んでいた…色もかぶった…ということもありました笑。
家の外観の問題
家がどこにあるか、人から分かりづらい
新しい土地に家を建てたときは、半年くらいはなかなか新しい住所が地図?に反映されないようで、宅配の人などが、番地を見ただけでは我が家がどこにあるか分からず、困って何度も電話がかかってきたことがありました。
(今住んでいる家も、もともとの大きな土地をいくつかの家に分筆したので、番地以下が新しいものになり、そのため、タクシー会社などに住所を伝えても、なかなか分かってもらえませんでした。)
特に、旗竿地の場合は、前の家に隠れて奥まっているので、見つけづらいようでした。
「もう近くに来ているのですが…」と電話がかかってきて、家の特徴を伝えてもどうも分からない様子。
名字と住所を書いてある玄関ポールも、旗竿地の「竿」の部分をだいぶ入った位置に置いてあるので、なおさら分かりづらく…。
仕方なく、その辺まで出て、「ここですよー!」と手を振る、ということが、何度かありました。

わかりづらい家は、旗竿地だけではないし、いずれは地図にもちゃんと反映されるし、郵便屋さんや宅配業者さんもちゃんと場所を理解してくれるようになるので、あまり問題はないと思います。
建て替え時、重機が入れない?
もし何年後かに建て替えがしたい、増築したいという場合に、竿の部分が狭いために重機が入れない可能性があると聞きました。
そのため、作業に手間がかかって、時間が長くかかったり、解体費用や工事費用も割高になったり、
家と家が近いと工事の音もけっこう気になるので騒音問題が起きるなど、面倒なこともあるかもしれません。

でも、今住んでいる家も、隣との距離が近く、外壁や屋根の洗浄などの際に足場を建てる時は、お隣さんの土地にちょっと入らせてもらわないといけなくて、お互いにお願いしあうことが何度かありました。足場を建てる時の甲高い音もやっぱり家が近いと響きます。
旗竿地に限らず、住宅密集地では、工事の際の問題はどうしてもありますね。
でも、メリットもあった
困ったお話ばかり書いたのですが、旗竿地にもメリットはたくさんありましたよ!
奥まっているために通りからの目線が気にならず、のびのび過ごせたことや、
リビングの日当たりが悪いおかげで夏が涼しかったり…。
何より、立地を優先して選んだ家だったので、その点においては本当に満足度が高かったです。