以前、旗竿地のためリビングの日当たりが悪い家に数年間住んでいました。
日があまり当たらないリビングは、どうしても暗い雰囲気になってしまいがちです。
できるだけ快適な空間にしたくて、無理なくできることはないか?工夫できることはないか?と試行錯誤してみました。
そこでいろいろ考えた結果、「なるべく明るくする」という方向性と、「雰囲気をあえてシックにする」という2方向があるな、と感じました。さらに、リフォームをするという方法もあります。
【①】なるべく明るく!にこだわる方法
前に住んでいた家のリビングは、南側に隣の家がある影響で日当たりが悪かったのですが、床の色や壁の色は明るかったので、我が家は「なるべく明るさを!」という方向性で色々工夫をしてみました。
窓の外にグリーンを植える・人工芝を敷く

日当たりが悪かった、リビングダイニング(LDK約15畳)のインテリアです。
写真左側の掃き出し窓の外には、すぐ近くに隣家(前の家)の壁があったのですが、一応、幅1mくらいは庭がありました。
そこに人工芝を敷くと、窓の外の風景が「土」から「緑」になり、家の中から見た窓の外の雰囲気が少し明るくなりました。

人工芝は、芝丈のなるべく長いものを選ぶと見た目もとてもリアルだし、お手入れもほとんどいらないので、とてもおすすめです!
サイズも色々あり、好きな色味(春色・夏色)の選べる商品もあります。私はどちらの色も買ったことがあるのですがどちらも素敵で甲乙つけがたいです。
そして、庭に植えた木があっという間に大きくなり、窓の外を見るとすぐに、大きな緑の木が見えるようになりました。そのおかげで、リビングの雰囲気も随分変わりました!
普段は、レースカーテン越しの外の風景ではありますが、意外と、緑の存在感は大きかったです。
時には、レースカーテンも開けてしまい(目の前の家のおかげで、通りからの目線はさえぎられているので大丈夫)、外の緑を楽しんでいました!
入居時、リビングの照明をなるべく明るいものにした
暗いリビングになることが心配だったので、とにかく明るい照明をつけよう!と、いろいろな電気屋を見て回りました。
同じようなシーリングライトでも、なんとなく、光の強さが違うように見えたのです。
暗くなるのが心配だったので、雰囲気がいいと言われている黄色っぽい「電球色」ではなく、白っぽい「昼白色」のものを選ぶことにしました。
その中でも、他のものよりも明るく見えるものを二つチョイスし、リビングとダイニングに設置しました。そのおかげで、照明をつければ全く暗くはありませんでした。(どうしても太陽の自然光には負けますが…)

ちなみに、味も素っ気もないデザインを選んだのにも理由があります。
大きくて存在感があったり、デザイン性が高いものだと、狭いリビングが余計に狭く見えるかもしれない、と心配したからです。そのため、とてもシンプルな、空間を邪魔しないシーリングライトを選びました。
また、「日当たりの悪い部屋のせいで、昼間から電気をつけるなんて…電気代もかかるし…」とお思いの方がいるかもしれません。
南東・南西両方に窓のある、日当たりがかなり良い賃貸マンションに住んでいた時も、私の場合はほぼ一日中電気を付けていました。
パソコン作業や勉強をするには、どんなに日当たりの良い部屋でも、私の場合は結局、昼間でも照明は必要なことが多いです。なのであまり電気代のことは気にしなくていいんじゃないかな…と個人的には思います。

暗いな…と思う場合は、気に入った照明、間接照明などをたくさん買ってみて置いたり壁に設置したりしてみるのも手だと思います!やっぱり光源がたくさんあればその分明るくなると思うので。
私は最近、暗い寝室に買って置いたみた「光る目覚まし時計」の威力にビックリしているので、太陽光にはかなわなくても、ライトの力ってすごいなあと感心しています。

家具やカーテンの色を明るく。背の高い圧迫感のある家具を置かない
家具やカーテン、大きな家具が濃い色だと、部屋全体が暗くなってしまいそうだったので、とにかく明るい色を選びました。
幸いにも、床の色もとても明るい色だったので、とてもなじんでくれました。
背の高い家具を置くと、どうしてもどこかの窓を一部ふさいでしまうので、収納家具などは最低限にし、なるべく背の低いものにしました。
カーテンよりも光が入りやすく、視線を遮れる窓用フィルムを使う
リビングの前だけではなく、横にも家が建ち、ますます暗くなってしまった我が家…
そこで、レースカーテンを開けて、光をできる限り取り入れる!という方法を試したのですが、カーテンがない方がやっぱりとても明るい!
でも、やはり常にカーテン開けっ放しでは気になる…。
すぐ隣の家には、ちょうど同じ位置に窓があり、一度向こうが窓を開けたときに「コンニチハ」してしまい、とても気まずかったのです…。
そこで、試したのが、ネットで見つけた「窓フィルム」です。
こちらの商品を引き違い窓に貼ってみると、向こうに人がいたら、人影は見えても、顔までは分からないので目は合いません。
レースカーテンよりも、こちらの方がキラキラして光がしっかりと入る感じがしました!
レースカーテンのヒダが窓を覆うよりも、目隠しフィルムの方が、明るさがちゃんと入ってくる感じがあってとても良いです。
カッターを使ったり、水を使ったりと、少し面倒ではありますが、私一人でも簡単に貼ることができましたよ。

上の画像は、今住んでいる家の窓ですが、視線が気になるところにフィルムを貼ってみました。
明るさをしっかりと保ったまま、視線が全く気にならなくなり、とても助かりました!
上記の商品のキラキラ感が気に入って、今住んでいる家でもあちこちに自分で貼り付けています。
【②】あえてシック・ダークな落ち着く空間にする作戦
ただし、日当たりの悪い部屋は、あえて照明もあたたかみのある電球色にして、壁紙やインテリアも暗い色にして、シックな雰囲気にすると素敵になる場合もあります。
スタバのようなイメージで、シックで落ち着ける雰囲気にしてしまえば、日当たりの悪い部屋が逆にオシャレなカフェのようになるかも?
以前伺ったことのある知人宅も、リビングは日当たりがよかったけれど、少し離れたダイニングスペースは日当たりが悪く、あえてシックな照明とインテリアで、隠れ家レストランのような雰囲気にしていて、とても素敵でした。
とはいえ暗いと読書や勉強がしづらく過ごしづらいので、間接照明をいくつか取り入れて、いろいろな場所から光で照らすと、雰囲気がグッと出て良いですね。
例えばこういうデザインの照明を我が家でも日当たりの悪い寝室に置いて、雰囲気を出しています。ひとつあるだけおしゃれで味のある雰囲気に近づきます。
実際に、日当たりの悪い寝室をシックな雰囲気にしてみた
実際に、注文住宅で建てた今住んでいる家の、私の寝室は、家と家に囲まれた土地の奥側にあり、朝の数時間を除いて他はほぼ日が入りません。
しかも広さも6畳もなく狭い寝室なので、ただただ暗くて狭いい心地の悪い部屋にしたくなかったので、スタバのようなイメージ?をしつつ、あえてシックな部屋づくりをしてみました。
壁紙は1面だけですがダークブラウンにし、床やドアもこの部屋だけダークブラウン。窓に付けたロールスクリーンや、造り付けにしたカウンターや本棚、ニトリで買った本棚もダークブラウンで統一しています。




照明もひかえめで電球色で少し明るさを調節できる程度です。
この部屋でリモートワークをするにはちょっと暗かったのでLEDのデスクライトを使って明るさを補助する必要はありましたが、ふだんはほぼ寝るだけなので、十分です。

しかも雰囲気が落ち着いている感じなので、ちょっとひとりでこもりたいときとか、一人でゆっくりテレビが見たいときとかにちょうど良い雰囲気です。
【③】リフォームをしてみる
天窓や高窓の設置
我が家も実際に、引っ越し当初リビングの暗さに悩んで、明るくするために「天窓を設置する」というリフォームを検討したことがあります。実際に業者の方に来ていただき見てもらって見積もりも出してもらい、当時の価格では20万~30万円ほどで工事ができそうでした。結局どうしても最後勇気が出せずやらずじまいでしたがやってみたかったです。

天窓が無理ならリビングに窓を増やすという方法も。天井近くに高窓を付けると目線をあまり気にせず光を取り込めます。

壁紙やフローリングなど
窓のリフォームの他にも、壁紙やフローリングの色をリフォームしてイメージを変えたり、間取りを思い切って変更してしまうなどのリフォームも有効だと思います。
例えば、我が家の場合、前に住んでいた家はリビングだけが日当たりが悪かったので、隣にある和室と部屋をつなげることができれば、かなり日当たりや雰囲気が変わったのではないかなと思います。
間取りを変えるとなると大がかりなリフォームにはなりますが、住み替えや建て替えをする手間や費用のことを考えると検討の価値はあると思います。
見積もりを比較する
リフォーム業者などに、一度見積もりを取るために家に来てもらって、プロにじっくりと相談をしてみると、意外な方法にたどり着けるかもしれません。
私も利用したことのがあるのがリフォーム見積もりサイト「リショップナビ」です。近くの業者をいくつか紹介してもらえて、とても親切に相談に乗ってもらえて、見積もりも何パターンも出してもらえて助かりました。

工夫次第で、快適なリビングに
我が家の場合は、外の景色を利用したり、照明や家具を工夫したりと、様々な工夫を試みました。
そのおかげか、来客があっても「思ったより暗くないね!」「明るいね」とよく言われていました!
あとは、やっぱり、とにかく散らかさない、物を増やさないことも大切ですね。