2018年に2階リビングの注文住宅を建てました。
2階リビングにしたのは、日当たりのよい広々としたリビングを何より望んでいたためです。
しばらく2階リビングの家に住んでみて、どんな家族やどんな人が2階リビングに向いているのか?を考えてみました。
外への出入りが少ない人

外への出入りを何度もする人だと、二階リビングから階段を何度も上がったり下がったりしないといけないので、面倒に感じるかもしれません。
ガーデニングが趣味で、何度も庭で植物の世話をしたい人、アクティブで何度も外へ出入りする人などは、いちいち階段の上り下りをしないといけないのは面倒に感じるでしょう。
私の場合は、ガーデニングをしているけれど朝に一度世話をするだけで満足していたり、あまりアクティブなほうではなくどちらかというとインドアタイプで、何度も出入りをしたりもしないので、苦にはなっていません。
階段の上り下りが平気な人

二階リビングなので、家に帰ってきたときはもちろん、宅配便などでピンポンが鳴って玄関で応対するとき、夜寝室へ行くときなど、家族全員が1日に何度か階段を上り下りすることになります。
2階にLDKと浴室、トイレ、寝室もある場合は、外に出ないなら一階に行く必要がない日もあるかもしれませんが、二階リビングで階段を使わない日はめったにないと思われます。
一階リビングの場合は、老後に二階を全く使わなくなった…という話もよく聞きますが、二階リビングの場合は、間取りの変更などをしない限りはなかなかそうはいかないでしょう。
実際、二階リビングだと、やっぱり階段の昇り降りが面倒に感じることがあります。
実際のところ、一階へ「降りる」のは意外と苦ではない

宅配便や子どもの出入りなどの他にも、一階のクローゼットに何かをしまいに行ったり取りに行ったり、一階の掃除をしに行くときなど、リビング階ではない階へ行かざるを得ない時が、1日に何回かあります。
そんな二階から一階に行く時、気持ち的には「降りる」ので、割と気軽に行ける気がします笑。
もちろん、またリビングまで上がらないといけないのですが、とりあえずだダダっと降りて用事を済ませることができる、後はゆっくり戻るだけというのがなんだか気が楽です。
前に住んでいた家は一階リビングでしたが、ちょっと物を置きに行きたい、取りに行きたいと思った時も、なかなか階段を上る気にならなかったりしていました。
階段を上るのが面倒で、一階に物をとにかく置きがちになってしまったように思います。もしくは階段についつい物を置いて置いたりとか。洗濯物も狭いリビングに干しがちになっていた時期もありました…。
今はリビングの片隅にホスクリーンを付けたし、バルコニーもすぐ直結、天気の悪い日は同じ二階にある浴室乾燥機(ガス式)で乾かして、二階のクローゼットにほぼ全て片付けができます。

老後や子供が赤ちゃんの時は…
ただし、どうしても老後の問題もありますが…階段の昇降を日常的に行うことで足腰が鍛えられればいいかな…。もしくはその頃になったら一階に浴室やキッチンを持っていくなどの大幅リフォームの検討が必要かもしれません。
子供が赤ちゃんの時期も、二階リビングだとやはり階段の上り下りの機会が増えて、大変さが増すかも…。
踏み外しに注意が必要
勢いよく一階に降りようとすると、階段を踏み外してしまう可能性があるので要注意です!!
私も一度か二度、少し滑ってしまったことがあったし、末っ子と一緒に階段を下りていて、末っ子が踏み外したのを私がキャッチしたこともありました…。
階段はやっぱり危ないので、落ち着いてゆっくり下りないといけないですね。

踏み外し防止と、万が一の時のクッションとして、階段用のすべり止めを付けた方がいいのかなと検討中。
前の家の時も、私も子どもも時々踏み外していたのですが(回り階段のため途中で止まってくれて助かった場面が何度か笑)、階段用のすべり止めを付けてからはかなり滑らなくなりました。
透明で、角の部分だけに付けるので目立たないし、とても良かったです。

明るくてプライバシー性の高いリビングが希望の人

一階リビングにすると、通りのすぐ目の前の位置になってしまいプライバシーが保ちづらい、外の音や目線が気になる、日当たりが悪い土地なのでなるべく明るいリビングにしたい、といった希望のある人や家族には、二階リビングが向いています。
反面、我が家のように「思ったより日当たりがよすぎて暑かった」という後悔をしないための工夫も大事です。
西日をなるべく避けられるように窓の位置を工夫したり、屋根や外壁の断熱性能にこだわったり、日射遮蔽についてもよく検討したり…。
来客時に二階へ案内することが苦にならないか?
また、プライバシーを保つために二階にしたのに、来客時には二階まで案内するとなるとプライベートな場所に人を入れる感覚が強くなってしまう…という方にも、もしかしたら向かないかも。
玄関を広めにしてそこでも簡単な応対ができるようにしたり、一階に応接室的な場所を作るなどの対策方法もありますが、
我が家は保険関連とかハウスメーカー関連の方などを二階に案内するのは今のところ大きな抵抗感はありません。(掃除や整理整頓にはもちろん気を遣いますが…)
ただ、もし子供の学校の家庭訪問とかがあったらどうしよう?という気持ちはちょっとありますが、最近は家庭訪問もかなり減ってきているのであまり心配はいらないかも。
寝室・子供部屋は一階になってしまう
二階リビングにした場合、寝室と子供部屋はたいてい一階になることが多いですが、子供が帰ってきたら子供部屋に行ってしまうことや、一階の防犯性、寝る時の日当たりがちょっと悪くなること、寝る時に外の音が気になることがあるということは、ちょっと妥協する必要があるかも。
リビングからの景色を楽しみたい、窓から空を見たい人
二階リビングなら、外からの目線が気にならないことも多く、カーテンを開け放して、空の色や景色を楽しめる時間も増えます。


住宅密集地だと、二階リビングでも外からの目線が気になることがたまにありますが、それでも通りに面している一階の場合よりはずっと気にならないので、私もよく景色や空の色を楽しんでいます。
バルコニーや庭で育てている植物や、隣の公園などの花や木々が見えたりという「借景」を楽しめることもあります。

※3Dマイホームデザイナーで作成した画像です。
リビングを勾配天井にしたい人

私と夫もそうだったのですが、リビングを勾配天井にして、天井高を高くして、広々としたリビングにしたい…という希望のある人に、二階リビングがおすすめです。
三角形の勾配天井にあこがれていて、実際にそんなリビングを作りました。天井高の最大は370㎝もあり、なかなかの高さです。(メンテナンスが大変などのデメリットもありますが…)

三階建ての場合は、三階の天井を勾配天井にして、二階まで吹き抜けを作るという方法もありますね。
勾配の高い部分に高窓を設置して、そこから空の色を楽しんだりも(方角によってはまぶしくてカーテンが欲しくなるので要注意)。

勾配天井には、暑くなりやすい、メンテナンスが大変などのデメリットもありますが、やはり広々としたリビングになるという大きなメリットも見逃せません。
洗濯の導線を楽にしたい人
家族が多くて洗濯機を一日に何回も回すので、二階リビングにしたことで洗濯の導線がよくなったことに、大きなメリットを感じています。
二階に洗濯機を置き、二階に室内干しゾーンまたはバルコニー、クローゼットがあれば、二階だけで洗濯がほとんど完結します。

ただし寝室・子供部屋が一階で、布団干しは大変になるため、わが家は布団乾燥機を使用しています。

もちろん、浴室や洗濯機が1階だったり、2階に収納がない場合は、一階へ降りて洗濯機を回したり、家族がリビングで脱いだものを下へ運んだり、畳んだ洗濯物を1階へ運ぶ必要があったりと、導線もちょっと変わってしまいますが…。
また、一階リビングの場合も、一階に室内干しスペースがあったり、クローゼット、浴室、洗濯機も一階にあるなら、洗濯の導線は良くなりそうです。(一階の場合は庭に干すと景観上・防犯上の問題があるので、外干しするなら二階が安心です)
まとめ
二階リビングにはメリットもあるけれどどうしてもデメリットもあるので、
自分たちが二階リビングにした場合、デメリットよりメリットが上回るのかどうか?冷静に考えたり、ハウスメーカーの担当者などともよく相談するといいかも。