2018年に注文住宅を建てて住んでいます。
入居後、ちょっと洋風の雰囲気のある「オリーブ」をシンボルツリーとして選び、庭の花壇に植えて育ててきました。
最初はとても小さな苗だったのに、2年ほどで約2m、植えて5年ほどになる現在は3mほどまでに成長し、南西向きの強い日差しにも耐え、しっかり成長してくれたことには感謝。
でも、ここまで育ててきて、シンボルツリーをオリーブにして後悔したことが何度かありました…。
オリーブに後悔した理由
- 後悔の理由①虫が付きやすい
- 後悔の理由②強風で派手に倒れ、対策に追われた
- 後悔の理由③葉が黄色になって不安…原因不明
- 後悔の理由④「剪定」がひんぱんに必要で面倒
- 後悔の理由⑤玄関近くに植えすぎた。目隠しにはあまり向いていないかも
後悔の理由①虫が付きやすい(スズメガの幼虫、ハマキムシなど)
植えて1年、スズメガの幼虫(イモムシ)に遭遇
2019年の秋に、若い黄緑の葉っぱが、次々に何者かに食べられて欠けたりなくなっていっていることに気が付きました。
そして、黒いぶつぶつが地面に落ちているのも発見。
みるみるうちに葉が少なくなっていき、かなり禿茶瓶になってから、「スズメガ」の幼虫(緑色のイモムシ)にやられたことに気が付きました。
幼虫とはいえかなりの大きさのイモムシでとてもビックリしました…!
このスズメガの幼虫が次々にオリーブの葉を食べ、コロコロの丸いフンを下に落としていたのです…。
丸いフンは最初は小さいのですが、体が大きくなるのと比例してフンも大きくなっていきます…
そしていつか蛾となって旅立っていくようです。
我が家は、オリーブの木を玄関ポーチのすぐそば、郵便受けのすぐ隣に植えてしまったので、イモムシがいたらさすがに無視はできず、イモムシのいる枝ごと切って駆除しました。
しかも2019年は、かなりの数のイモムシがいて、まだ植えて1年くらいのオリーブだったのであまり大きくなかったこともあり、葉がかなり食べられて貧相な姿になってしまいました…。そこまでされては駆除せざるを得ません…。
その後も毎年毎年、必ず、スズメガのイモムシに遭遇しています…。毎回、コロコロのフンを見つけてから、その真上の部分を観察しているとイモムシを発見します。何度見ても慣れないし正直ウンザリ…。
その後、スズメガの卵が、葉や幹に産み付けられているのを発見したことも何度もあります…
次に…ハマキムシの被害を発見
スズメガの幼虫を駆除してほっとしたのも束の間、その後すぐに、葉っぱが丸まり、蜘蛛の巣のような白い糸と黒いツブツブが、葉のところどころにあることに気が付きました。
今度はどうやら「ハマキムシ」のせいだったようで、たくさんの葉っぱごと剪定し、かなり貧相な姿になってしまいました。
翌年の春以降も、ハマキムシ、スズメガの幼虫に遭う
その翌年、2020年5月に入ってからかなり若い葉が増え、枝が伸びて、元気に成長しているオリーブの木ですが、去年の虫害の痛い記憶がよみがえってきます…。
そのため、あまり伸ばしっぱなしにせず、長すぎる部分を少し剪定してみたり、時々、上記のベニカXスプレーをかけてみたり、葉のようすをできる限り観察したりしています。
しかし先日、また、白い蜘蛛の巣らしきものを発見してしまいました…!ハマキムシだと思われます。
すぐに駆除しようと思い白い糸は駆除したのですが、虫は見つからず、もしかしたらまだどこかに潜んでいるかも…。
スズメガの幼虫ほどは葉を食べてしまわないようなので、ハマキムシに関してはもう気にしないというのもアリかな…と思い始めています。
結局その後も、秋頃を中心に、毎年スズメガの幼虫(イモムシ)に遭っています。(7月にイモムシに遭うことも…)
葉がかなり食べられてからだと、また貧相な姿になってしまうし、イモムシが大きくなってからだと駆除も大変になってしまうので、イモムシがいても見つけやすいようにするためになるべくこまめなお手入れ(剪定)と、観察がとても大切だと思います…。
鳩が巣をつくりに来た…!?
そして2023年には、2羽の鳩が巣づくりに来たのか、物色している風な時があって焦りました…!なんと翌年にもまた2羽やって来て、焦ってかなり剪定しました。
後悔の理由②強風で派手に倒れ、対策に追われた
台風のときなどの強風で、派手に前のめりに倒れてしまったことも何度かありました。
根本から派手に45度以上倒れてしまっても、何とか戻せばその後も元気に育ってくれているので、オリーブって強いなあと感心するのですが、
オリーブは根が浅いために倒れやすいらしく、特に我が家の場合、支柱の強度が足りなかったようで、とても反省し、支柱を立て直しました…。それも何気に大変でした。
もっと大きな花壇で、余裕をもって植えて、しっかりとした支柱を立てていれば、安定してくれたのかな…。(我が家の花壇はちょっと小さすぎたかも)
後悔の理由③葉が黄色になって不安…原因不明
そして最近、少し悩んでいるのが、葉っぱが時々、黄色になってしまうこと。
2018年秋に植えたオリーブですが、2020年の8月頃から黄色くなった葉がいくつかあることに気が付き、心配してきましたが、冬の間は落ち着いていました。
ところが2021年春、暖かくなるにつれてまた黄色い葉がぽつぽつと増えてきました。
虫のせいなのか、なにかの病気なのか…不安で色々と調べてはみたのですが、結局原因は分からずじまい、謎のままです。(でもなんとなく、昨年コガネムシの幼虫の死骸らしきものを株元で見つけたのでそれかもしれません)
後悔の理由④「剪定」がひんぱんに必要で面倒
切っても切ってもすぐ伸びる…
庭植えのオリーブ、生育力がなかなかすごくて、どんどん成長していきます。
秋に虫の被害に遭って大幅に剪定されてかなり貧相な姿になってしまっても、次の春にはもうモッサモサです笑。
2021年2月にもしっかりとした剪定をしたのですが、春になるとまたいろいろな枝が伸びてモサモサになり、ハマキムシにやられてたくさん剪定。
でもまた1か月後にはいろいろな枝が伸びたり増えたりで、たくさんの枝をばっさばっさと剪定をしました。
何度切っても切っても、暖かいうちはすぐに枝が伸びていきます!
でも、ちゃんと透かし剪定をしたり、変な方向に生えた枝を剪定しておかないと、風通しも悪くなるし、枝が混みあうほどに虫も見つけにくくなるし、枝葉が多すぎると重くて倒れやすくなってしまうし、かなりこまめに剪定をしないと大変なことになります。
自分の手では届かないところまで樹高が高くなってしまうとそれこそ虫の被害にも気づきにくく、剪定などもしづらくなるので、約2m以下は死守!!です。
※その後2、3年ほど経って、結局、ちょっとほったらかしている間に、樹高3mほどになってしまい、とうとう長く伸ばせるはさみ(刈込ばさみ)も購入しました。
切るべき枝、切るべき位置などがある
しかもただ何となく長い枝を途中で切ればいいというわけではなく、「同じ方向に生えている枝」とか、「下の方に向かう枝」は「枝元から」切ったほうがいいとか、「木の真ん中や真上に向かう枝などは交差しやすい」のでそれも切ったほうがいいとか…。
倒れたり何度も虫の被害に遭ったり葉が黄色くなったりと、どうも元気がなさそうな時がある我が家のオリーブですら、すぐにもっさもさになるこの生育力の強さ!!なので、これからオリーブを植える方は、植えた後の管理に心しておかないといけないかもしれません。
後悔の理由⑤玄関近くに植えすぎた。目隠しにはあまり向いていないかも
目隠ししたくて玄関ドア近くに植えたが…ちょっと後悔
我が家はオープン外構で、玄関ドアの前に目隠しになるものが何もないので、せめてオリーブが目隠しになってくれればと思って、ドアの手前に花壇を作り、そこにオリーブを植えたのですが、
虫による被害と、頻繁な剪定のため、目隠しにはほぼ役に立っていません笑。
「成長力はすごいけれど、もさもさにしておくと風通しが悪くなり、虫の被害にあいやすくなったり、倒れやすくなったりする」ので、頻繁に剪定をしないといけないのです…
2mを超える高さになってくれているし、冬も落葉しないので、もちろんないよりはましですが…
虫がいたら無視できない…
しかも玄関ドア、そして郵便受けのすぐそばにオリーブがあるため、ここに虫、特にスズメガのイモムシがいると、見て見ぬふりもできず…
もし玄関ドアや郵便受けから離れた場所にあれば、あまりイモムシなどの存在を気にせず放っておけたかもしれないのですが…
玄関ドアや郵便受けに近い位置にあるために、無視することもできず、結局、苦手なイモムシと毎年毎年戦い続けています。
上手に剪定ができたり、虫にも慣れていたりする方なら、上手に目隠し用の木として育てられるかもしれませんが、オリーブはちょっとスカスカなくらいのほうがおしゃれに見える気がするのでなおさら、あまり目隠しには向いていなかったなあと、個人的には思います。
オリーブにはメリット(良い面)もある
とはいえオリーブのシンボルツリーにはいい面もあるので、今のところはまだ、「抜いてしまおう」とまでは思っていません。
オリーブのメリット
- 見た目はやっぱり素敵
- 冬もほぼ落葉しない
- 植える位置によっては、西日を遮ったり、木陰を作ってくれる
見た目はやっぱり素敵
オリーブの木の見た目は素敵だし、洋風の家に合う感じで、気に入っています。
知り合いや、隣近所の方からも、「オリーブの木、素敵ねえ」と声をかけられたことも何度かありました。
でも、理想を言えば、庭の花壇に地植えではなく、テラコッタのポット(鉢)に植えられたオリーブがかわいいな…と思います。カフェやイタリアンレストランの玄関先に置いてあるイメージです。
鉢植えは鉢植えで、水やりが大変だったり、枯らしてしまいやすいイメージもあり、大変さもあるかもしれませんが…。
冬もほぼ落葉しない
また、オリーブは常緑樹なので、冬でもほとんど落葉せず、一年中緑の葉っぱを茂らせてくれているというのも良い点です。
もちろんいくらかは落ちますし、株元には放っておくとけっこうオリーブの枯れ葉がたまるので時々掃除していますが、
でもご近所に植えてある木は、秋以降に葉っぱがすべて落ちていき、掃除も大変そうです…(秋冬の葉っぱを落とした木も風情があって素敵ですけどね!)。
植える位置によっては、西日を遮ったり、木陰を作ってくれる
ただ、西日がさす時間になると、オリーブのおかげで玄関ドアあたりが陰になり、オリーブがあってよかった…!と思うこともあります。
またオリーブのおかげで木陰もできるので、西日に弱い植物の植木鉢を置いていて、何気に助かっています。
まとめ
オリーブのシンボルツリー、洋風で、ちょっとしたかわいさもあるし、好きではあるんです。
派手に倒れても、戻せば元通りにまた元気に成長してくれるし、南西向きの庭で西日の当たるものすごい暑さでも枯れたりしないし、思った以上に強いですし。
でも、我が家のオリーブはどうも虫にやられやすくて、それが一番、とにかく大変…
そしてぐんぐん伸びて成長するので剪定も大変だし、倒れたり葉が黄色くなって対策方法を調べたり…。
(ちなみに我が家のオリーブは一度も実がなったこともないし花が咲いたこともありません笑。収穫は目的にしていないのでそれは良いのですが…)
総じてオリーブのシンボルツリー、何かと大変で、ちょっとだけ後悔です。
とにかくスズメガのイモムシを見るのがいちばんつらいかな涙。
オリーブに限らず、庭木はなんであっても虫にやられやすいのかもしれないし、我が家の土づくりや管理とかに問題があるのかもしれないので、オリーブのせいではないかもしれないですけどね。
もしイモムシがいたとしても気にしないでいられる場所(玄関から離れた場所)に植えればよかったかな、という後悔も大きいです。
「12カ月栽培ナビ オリーブ」という小さな本が大活躍しています。毎月のお世話についてや、剪定の仕方など、分かりやすく書いてあるので何度も読み返しています。