注文住宅

「縦すべり出し窓」の使い心地。慣れないと不安だったが、後悔はほぼなし

2018年にハウスメーカーで家を建てました。延床面積は32坪ほどです。

この家にある、「縦長の窓」は、ほぼすべてが「縦すべり出し窓」です。

最初は、くるくる回して開けるタイプの窓が初めてだったので不安だったのですが、

引き違い窓よりもいろいろとメリットが多くてお気に入りです。

この記事を書いた人

2018年にハウスメーカーで2階リビングの家を新築。これまでの家選びや家づくりに後悔した経験をもとに、どなたかの参考になればと思いつつブログを書いています。★ESSE online (住まい)でも記事を書いています(ペンネーム:東島由樹)

縦すべり出し窓の使い心地

縦すべりだし窓は、左右どちらかの端を軸にして、外側へすべり出して開く窓。

私が今住んでいる家にある縦すべり出し窓は、ほぼすべて「オペレーターハンドル式」で、開ける角度を調整できます。

前の家の時は「カムラッチハンドル」で、押し出して開けるタイプで、シンプルで使いやすい印象がありました。

そのため、今の家でも、できれば前の家で使っていたような押すだけで窓を開けられるタイプ(カムラッチハンドル)がいい…とお願いしたのですが、サイズの関係かサッシの関係か何かで、すべてオペレーターハンドルのすべり出し窓になりました。(別記事でオペレーターハンドルのことを詳しく書いています)

慣れているタイプの方がやりやすいだろうと思っていたし、回して開けるタイプは使いづらいのではとちょっと心配だったのですが、

実際にやってみると使いづらいということは全くなく、逆に今ではすっかり慣れたこともあってとても使いやすいと感じています。

このロックのつまみを上に上げて「ひらく」にしてから、バーを回します。

窓の空き具合は、バーの回し具合で微妙に調整できます。

また、「全開」と「半開」を選べて、「半開」にしておけば途中までしか開きません。安全のためには半開くらいにしておくのが安心かも。

※オペレーターハンドルのデメリットなどについての詳細記事

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縦すべり出し窓を使って感じた【デメリット・後悔】

押して開けるタイプは危なかったかも

前に住んでいた家のすべり出し窓の「押して開けるタイプのカムラッチハンドル」は、そんなに力はいらなかった記憶がありますが、体も一緒にぐっと前に押し出して開ける形になるので、2階などにあるとちょっと危ないかも。

回して開けるタイプは、壊れやすいかも

ハンドルを回して開けるタイプは、回す前に「ロックを解除」することをきちんと覚えておかないと、壊れやすいので注意が必要です。

住んで半年も経ってから、夫がようやく初めて縦すべりだし窓を開けようとしたらしく、ロックを解除しないまま、バーを強引にグルグルと回してしまい、壊れてしまいました…。

そうなるとロックの解除がどうにもできないし、バーを回しても窓は開かなくて、数日後、アフターの方が来てくれて、ドライバー1本で直してくれたのでよかったのですが、その後もまだ時々不調になり、ロックをしめようと思ってもしまらず、開けようと思っても開かず、という時が時々あります。

ちゃんとロックを解除してから、バーを回すように、慣れておかないといけないですね。

チェーン式のもの、少し使いづらい

階段の横すべりだし窓は、バーを付けても届かないので、チェーンをひっぱることで開閉できます。

ぶら下がったチェーンがちょっと邪魔ではあります…。

チェーンをどちらかの方向に引っ張るだけで開閉ができるので、やりやすいといえば、やりやすいのですが、「ロック」機能がないので、確実にしめておかないとうっかり開けっ放しにしてしまったり、子どもがいつの間にかチェーンを引っ張って開けてしまっていたり、というリスクもあります。

また、開け閉めすら手が届かないので、垂らしたチェーンで開け閉めするというのに、掃除のときはどうしたらいいんでしょう?階段途中の踊り場部分に踏み台を置いて…ってちょっと危険すぎるので、毎年の大掃除の時も、ここは仕方なくスルーされています。

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たまに開け閉めしないと、開きにくくなるらしい

常にロールスクリーンが下がっているためにめったに開け閉めしない、縦すべりだし窓がリビング西側にあるのですが、久しぶりに開けようとしたら、なんだかちょっと開けるときに力がいりました。

「すべりだし窓」(特に「縦すべりだし窓」)は、たまに開け閉めしないと、くっついてしまってなかなか開かなくなることがある…と、点検の際に聞きました。

ほとんど開け閉めしていない窓も、時々開けるようにしようと思います…!

縦すべり出し窓を使ってみて感じた【メリット】

気密性、見た目がいい

こういう窓は、引き違い窓よりも気密性がアップするとか、見た目的にもよくなるというメリットがあります。

見た目はシンプルでFIX窓のようで、家の外からも中からもおしゃれに見えます。

引き違い窓よりも、ぐっとしっかりと閉められる感触があります。

私的には、縦すべりだし窓は、細長いし、開けられる幅も限られているので、子どもの落下防止になりそうでよかった、と思います。

今住んでいる家の二階の窓は、ほとんどが縦すべりだし窓です(ベランダに出る部分だけが大きな掃き出し窓)。

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防犯性、大きな窓よりは安心?でも格子は付けられない

縦長の窓は、縦に細長いので、大柄の人だと入り込めません。

でも子どもや細身の人なら入れてしまうので、縦すべり窓にしたからといって絶対に安全ということはないし、シャッターなどが付けられない分防犯性は下がるかも。(ハンドルが邪魔になってインプラス等の内窓も付けづらいし)

そのため、もし一階に取り付けるなら、外側に面格子があった方が安心なのですが、すべりだし窓は、窓が外側に開くために、外側に面格子があると邪魔になるので面格子が付けられません…!

足場のない二階であればほぼ大丈夫だとは思いますが、絶対ではないですよね…。

網戸が内側なので、開閉の際に虫が入り込まない

もちろん網戸も取り外しができます。我が家の場合は、内側に網戸がついていて、4点のロックを外せば外せる形になっています。

前の家のカムラッチハンドルの時は、網戸もカパッと扉みたいに開けられるタイプだったので、それに比べると網戸を外すときは少し面倒ではありますが、「網戸を開けてから外側にある片開き窓を開け、そのあとで網戸をしめる」必要があって、その間に虫が入る可能性がありました。

網戸のあけしめをせずに、窓を開けられるので、虫が入る心配が少ないという点はよいですね。

それに、網戸を外したいと思うのは掃除をする時くらいなので、そこまで問題ではありません。

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ほかの窓と比べてメリットも多い「すべり出し窓」、お気に入り

「引き違い窓」は、開け閉めは簡単ですが、下のレールに汚れが付きやすくて掃除が面倒だし、気密性も劣るので冷えや冷暖房効率が悪くなりそうだし、網戸も外れやすいし、見た目もいまいちに感じるし、窓が大きいせいで開けると目線が気になってしまいほとんど開けない窓も多いです。2階に取り付けると大きすぎて落下なども心配です。

「FIX窓」はおしゃれだし気密性も高いですが、高い位置にあると外側の掃除が難しいし、換気のために開け閉めしたいのにFIXで開かない!と残念なこともあるし。

以前の家で使っていたカムラッチハンドルタイプの縦すべり窓は、パカッと開けやすいメリットはありましたが、網戸を開けてから窓を開ける必要があったし、その間に虫が入る可能性もありました。

そう考えると、網戸をしたまま気軽にクルクルと開けられて、見た目もシンプルで、気密性も高い、ハンドルを回して開けるタイプのすべりだし窓は優秀でメリットが多いな!という結論に至りました。

→我が家の数々の窓の後悔のまとめ記事

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