我が家は、土地選びから始めて、注文住宅を建てました。
土地は色々な場所を見てきましたが、最終的に選んだ土地は、駅からの近さを最優先した結果、住宅密集地の、横幅の狭い土地。(横幅は約7m)
土地だけ見た時と、実際に建った後、狭いと感じたり広いと感じたりする感覚に変化はあったのか…を思い出してみようと思います。
土地だけ見たときは…
インターネットでたまたま見つけた土地が気に入り、急いでその土地を実際に見に行ったのですが、見てみたときは、110平米ほどという実際の広さの情報があったうえでも、
「少し狭そう」
と思いました。
その土地は、両側に隣家が迫っている住宅密集地で、土地の横幅も狭かったのでなおさら狭いと感じました。
それまでに見に行った土地はもっと広かったし、その時に住んでいた建売の家も横幅はもっと広かったし、私が以前住んでいた田舎の実家の家は当然のことならがもっとかなり広い土地に建っていたし、こんな狭い土地に家が一軒建つのか…と少し疑問に思うくらいでした。
とはいえ、もっと都会の住宅密集地で3階建ての家を建てるような土地も見に行ったこともあるので、それを考えると我が家の土地はそこまで狭いわけではない、と頭の中では考えていました。
「地縄マジック」我が家の場合は…
地縄をはった状態で見ると、狭く感じる…という現象のことを、「地縄マジック」というそうです。
人は平面より立体を大きく感じるためといった目の錯覚が原因と言われていて、他にも原因はあるかもしれませんが、結構多くの人が体験している現象。
我が家が地鎮祭を行ったころは、両隣や後ろの家も建っていたので、なおさら、我が家の土地だけがあいていて、何もない状態でした。
幅の狭い我が家の土地だけが平面で、立体に挟まれていたため、
まだ周りに何も建っていない時に見た時より狭く感じました。
もともと狭いなと感じていた土地なので、地縄が張られるとさらに土地より内側になるわけで、やはり、狭く感じました。
基礎や木の枠ができてから…
そして基礎や、木の枠みたいなものがまわりに立ち、この大きさの家が建つよ、というのがより分かりやすい状態になってからはどうだったかというと、
感想は…「狭い」でした笑。

子どもも、土地を見に来た時は「せまっ」と言っていました笑。
やっぱり土地の横幅が狭すぎたのかな…しまったかな…素敵な家にはならないかもしれないな…と、不安が頭をよぎりました。
とはいえやっぱり建ってみないと分からないし、建ってみて中に入ってみるとおそらく感じ方が変わるだろう、と思っていました。
さらに、両隣にはすでに、ほぼ同じ横幅の家が建っていたので、これくらいの家が建つというイメージができました。
両隣の家は、見た目はちゃんとかっこよかったし、そのおかげで、最悪の想像よりは悪くなさそう、という希望がもてました。
実際に建ってみると…
実際に家が建ち、外壁もしっかりできてみると、何か変わったでしょうか?
家が狭そう、小さそう、横幅がちょっと狭そうというイメージはやはり変わりませんでした笑。
家を建てるなら、こういう立派さが感じられるといいな…という「よいイメージ」がやはり頭をもたげます。
実際の我が家の大きさはそのイメージよりはやはり小さい、というか横幅が狭かった…
でも、白い壁とアクセントとなるドアの色や屋根の形のバランスがなかなかいい感じに見え、ご近所の方にも「素敵なおうちが建ったなあと思って見ていました」と言ってもらえたりして、外観的にはとても満足しました!
もともと、横幅が狭いというデメリットの上で土地を選んだので、「小さいけれどかわいい家」を理想としてイメージしていたこともあり、それに近づけようと工夫したので、立派で貫禄のあるおうちにはできなかったけれど、かわいらしいおうちにはできたんじゃないかと思います。
中に入ってみると…
間取りを考えている時に考えていた家の中の広さのイメージと、実際建ったときのイメージの違いは、こちらの記事にも書きましたが、
間取りを考えたり、家の中を想像しているときは、「こんな感じだったらいいな」という、よいイメージが先に立つためか、
実際に建築中に家の中に入ってみると、「思ったよりも狭いかも」と感じたのは事実です。
「マイホームデザイナー」で、家のサイズ、間取りなどもしっかり入力して立体的にしてみていたものの、やはり、自分の理想のイメージというものが頭の中にあったためか、実物は「あ…これくらいか…」という感じがしました。


特に最初に思ったのは、玄関。土間部分は広いと感じたのですが、玄関から階段までの距離が思ったよりも近いし奥行きがイメージよりもなかったです。

でも、実際に住んでからは、広さは十分だし、むしろ玄関を広く取りすぎたかな…もっと子供部屋や寝室を広くした方がよかったな…とも思うのですが笑。
土地だけのときは、狭く感じるもの?
我が家の場合は、「横幅が狭い」というデメリットのある土地だったのでなおさらかもしれませんが、土地は狭く感じたし、実際建った後も、「こうだったらいいな」というイメージよりは正直狭かったです。
でも、土地だけ・地縄だけを見て狭いと思った時のイメージをもとにして比べると、実際に建って住んでみるとそれよりは「広い」と感じます。
土地だけを見ている状態だと、そこに人がいて日常を暮らしている状態を想像するのは難しいです。
そもそも自分がリビングに「居る」状態を「外から」見たことはありませんよね。
自分の大きさと、土地や家やリビングの大きさを、客観的に外から見ることはないため、土地と自分の大きさのバランスをつかむのはとても難しいと思います。
でも実際は、自分が思っているよりも、人間の大きさって小さいのかもしれません。
それに、土地だけの時は、本当に平面だけなのでなおさら家が建った時のイメージはつかないです。
3Dになって、壁ができて、二階もできて…となると、やっぱり、土地だけ見た時とはイメージは変わってくると思います。
私なりの結論
こうだったらいいなと思うイメージよりは狭かったけれど、土地から感じた狭さよりは、住んでみると広いと感じる。