家探し・土地探しをしている際に、古い家が建っている土地(古い家付き)を見に行き、そこに新築で家を建てる…と検討したことがありましたが、結果的にはやめてしまったことがありました。
またその土地には、隣にも古い家が建っていて、それもまた気になりました。
古い家があるとどうなんだろう…と少し悩んだ経験から、そのメリットデメリットについて書いておきたいと思います。
【古い家付きの物件のメリット】
- 新興住宅地ではなくすでに昔から人が住む場所なので、雰囲気が事前に分かる
- 比較的価格が安いこともある
新興住宅地ではなくすでに昔から人が住む場所なので、雰囲気が事前に分かる
古い家付の土地は、たいてい一軒だけ売りに出されることが多く、一斉に新しい家が建つ新興住宅地と違って、すでに昔から人が住んでいる場所です。
そのため、ご近所の雰囲気や、町内会の雰囲気などはすでに出来上がっていて、事前にある程度の調査ができるでしょう。
新興住宅地は小さい子供がたくさんいることが多いですが、周りの家が古い中で一軒だけ古い家が売りに出される場合は、周りに小さい子供は少ないかも。
もちろん周囲の家が数年後に取り壊されたりして新しい家族が入居する可能性も低くはないですが、新興住宅地ほど一斉にたくさんの同世代のファミリーがご近所さんになるということはないと思われます。
落ち着いた環境で暮らしたい、昔住んでいた実家のような雰囲気の中で暮らしたいという方にはむしろ安心できる環境かもしれません。
私の見た古い家付きの物件も、周囲は昔から住む人たちで、一軒だけ新しい家が建っていて小さい子もいましたが、色々な時間に何度か見に行ったところいつもとても落ち着いていて、ゆったりと暮らせそうだなあ…という印象でした。
さらに、すでに建物が建っていることから、新しい家を建てた場合のイメージもしやすいです。この土地だとこれくらいの家が建てられて、一階のリビングはこれくらいの広さが取れる…というのを目で確認できます。
比較的価格が安いことも
古い家が建ったままの物件は、土地の価格が比較的安いこともあります。
私が見た「古い家が残っている物件」も、比較的安く、その分建物にお金をかけられそうだったのでとても魅力的で、とても迷いました。ただやっぱり古い家の取り壊しが必要だったのでその費用の心配もあり、結局あきらめることにはなりましたが…。
また隣にも古い家が建っている場合、古い家の状態などにもよりますが、外観が気になったり、将来的にどうなるかが心配だったりという理由があって、立地や広さにしては、土地の値段が周りの相場よりも少し安くなることがあるようです。
私が見た物件も、何度か値下げされていたので、なおさらとても気になった物件でした
【古い家付き・隣にも古い家がある物件のデメリット】
- 取り壊し費用などの問題
- 隣にも古い物件がある場合、見た目や、隣の家からの虫や落ち葉、台風の時などの心配
- 隣の物件が将来的に取り壊しされる場合、次にどんな家が建つか分からない
取り壊し費用などの問題
古い家が建ったままの土地を買い、古い家を解体してから新しい家を建てたいという場合、やはり、解体する際の費用が心配です。
どれくらいの費用がかかるか、物件によってかなり違うことも多いので、比較的安く買えたと思っても意外な費用がかかることもあると、不動産会社の方から聞きました。
また、取り壊しのための時間や手間もかかります。
周りや隣が古い家の場合…見た目や、虫や落ち葉、台風の時などの心配
古い家が立ち並ぶ中で、一軒の家が売りに出されて、取り壊して新しい家を建てる、という場合、
隣や周りが古い家だから見た目に問題がある、というわけでは決してありませんが、荒れてしまっているほど古い家の場合は、その中に新築の家が建つとちぐはぐな感じがしてしまったり、見た目的にちょっと気になってしまうことがあります。
私が検討していた物件も、隣の古い家の見た目もちょっと気になり、最終的には断念したのですが、その土地を最終的に購入した方が、とても素敵なモダンな家を建てていて、落ち着いた外壁にしていたためか意外と風景にマッチして素敵な感じになっていました!
隣がとても古い家の場合、虫の心配(シロアリやGさんなど)や、大きく育った庭木からの落ち葉が気になったり…ということも実際にはあるようです。
また、台風の時に、古い家の屋根が飛ばないか少しヒヤヒヤしたり…という場合も。
もしその古い家が将来的に解体される場合、解体工事の際に虫や音などの心配が…ということも。
将来的に古い家が取り壊しされる場合、どんな家が建つか分からない
購入した土地の古い家を解体して、新しい家を建てたとしても、もし隣に建っている古い家が将来的に取り壊しされ、新しい家や建物が建つ場合に、3階建ての建物が建ったり、どんな建物が建つか分からない…という不安要素があります。
我が家が検討した物件は、隣の古い家が南側にあり、今はその家は平屋なのでこちらの日当たりには問題がなくても、万が一建て替えられて3階建ての家やアパートなどになった場合、日当たりの問題が出てきそうでした。
もちろんしばらく建て替えも行われずずっと古い家がある可能性もあるし、どちらにしても心配だなと思ったのは事実…。とはいえ価格も立地も広さも魅力的だったのでとても迷いました。
【結局、我が家はどうしたか?】
立地や価格的に魅力が大きかったので、とにかく本格的に検討した物件だったし、何度も何度も足を運んでその物件を見に行きました。
でも、隣の古い家が将来的にどうなるか?新しい家を建てたら見た目的にどうなるのか?という心配や、購入する土地に建っている古い家の解体費用もいくらかかるか分からないという不安要素も大きかったので、我が家はその物件を見送ることにしました。
でもそのあともその土地が気になってインターネットで価格が下がったり売れたりしていないか調べたり、実際にまた何度か見に行ったりも…。
そのうちに売れたことが分かり、少し複雑な気持ちになったり笑、その土地の家が取り壊しがされて更地になったのも見たし、新しい家が建ったのも見ました。
モダンだけど落ち着いた外観が素敵で、いいなあ!と思ったし、隣に古い家があってもそこまで気にならずなじんで見えたし、少し後ろ髪惹かれる思いもしました。
その物件をあきらめてしばらくして、今住んでいる家の土地に運命的に出会ったので結果的にはよかったのですが、今の物件を選ばなかった場合はあの物件がよかったかもな…と思うほど、気になって迷った物件でした。