注文住宅でよくある事態ですが、「予算オーバー」、我が家も見事に経験しました…。
注文住宅を建てている時は、ついつい、ハイになってしまっているし、お金の感覚も狂うので、ついつい、「オーバーしてもいっか」となりがちです。
そうならないためにできることはあったのか…振り返ってみたいと思います。
予算オーバーの額…当初希望より500万円アップ⁉
我が家の場合、当初「これくらいまでかな」と考えていた金額から、予算オーバーしてしまった金額はなんと500万円ほど…!
内訳としては、土地で+200万円ほど。建物のオプションなどで+300万円ほどです…。
土地は、やっと見つかった、欲しかった条件に近い土地を、希望の場所で見つけられたので、多少のオーバーは仕方ないとは思いつつ、妥協した条件もあったし(土地の横幅が狭いこと、住宅密集地、準防火地域など)、予算オーバーになってちょっとしまった…という感じです。
オプションなどに関しても、あれもこれも必要、欲しい、と思っているうちにどんどんオーバーしてしまいました!途中から、もうこれは仕方ないよね…とあきらめてしまった節もありました…。
予算オーバーにならないためにできたかもしれないこと
①最初の予算を低く設定しておけばよかった
注文住宅を建てるとなった時に、だいたいこれくらいまでの予算で…と決めますよね。
土地、建物、諸費用などをひっくるめて、これくらいまでならOKで、頭金やローンはいくらまで…。
我が家もそのようなビジョンがあったのですが、最終的には見事にそれを200万ほどオーバーしてしまいました。
色々な本やサイトなどを見ていても、予算オーバーを経験している人が多いようです。
ハウスメーカーなどにも、「予算はこれくらいで…」と最初の段階で相談したりしますが、その時に、低めの予算を伝えておけばよかったかもしれません。
もちろん、「本当はもっと行けるから…」という気持ちだと、後で油断しがちなので(笑)、注意が必要ですが、
「取っておきたい金額を多めに設定して気持ちを引き締めておく」、もしくは「ローン額の上限をここまで、と厳しく設定しておく」ことがもう少しできていれば、ハウスメーカーを決める時、土地を決める時、間取りやオプションを決める時に、もっとブレーキを掛けられたかもしれません。
②そのオプション、本当に必要?
あとから不便に思っては大変だから…と、小さなオプションをたくさん積み重ねてしまいました。
例えば、リビング照明の調光機能付きのスイッチ。

色も変えられて、光の強さも変えられて、すごい機能ではありますが…正直、贅沢だった、要らなかったなと思います…。
畳コーナーとDENの照明も別々のスイッチでON/OFFができるように分けたり、色も変えられるようにしたり…。これは必要なかった、一色だけ、一番明るい光だけでよかったかな、と思います。
他にもニッチや造り付けの収納、カウンターなども付けましたが、それらは本当に満足しているので、付けてよかった…と思います。
付けてよかった…と思えるオプションはいいんです。でも、要らなかった…と思うオプションは本当にもったいないです。
「本当に必要かどうか」を、もっとじっくりと考えた方がよかったです。
③「せっかくだから」という思いにも線引きをする
せっかく建てるのだから、後悔しないように、できる限り広い家にしたい。できるだけ見た目を良くしたい。できるだけ便利にしたい…。できるだけ頑丈な家にしたい…。
そう思うのは決して間違いではないとは思います。安物買いの銭失いになってしまってはそれこそもったいないですしね。
でも、「せっかくだから」の気持ちにもある程度線引きをしないといけなかった…と思います。
我が家は、せっかくだからリビングをもう少し広くしたいとギリギリの段階で思い、ほんの2畳ほどリビングを広くした結果、費用アップしてしまいました。
広げなくても、感覚的にはあまり変わらなかったかもしれないし、むしろ狭くした方が冷暖房効率が上がったりいいこともあっただろうに、と少し思います。
「せっかくだから」と思って追加するオプションにも、デメリットがあるかもしれません…!
④面倒くさがらない
これとこれを増やしたらいくら増えるか。カーテン類をハウスメーカーではなくホームセンターなど別の方法で付けたらいくら安くなるか…。
そういった計算や、手配をする手間などをたびたび面倒くさがってしまって、「もう、これでいっか」と安易に考えてしまった部分があったと思います。
土地決定や決済、ハウスメーカー選びに契約、前の家の売却、間取りなどの検討、打ち合わせに次ぐ打ち合わせ。正直、けっこう疲れてしまい、あまり面倒な細かい計算は面倒になってしまいました。
とはいえ、ハウスメーカーにお願いしたおかげで、入居後にすぐにカーテンを使えたり、外構も完成した状態で入居できたし、メンテナンスもハウスメーカーに見てもらえるので安心、というメリットもありました。
⑤最初からいろいろなオプションを加えて見積もりを取ればよかった
ハウスメーカー選びの際に出してもらった見積もりで、どこは高い、ここが安いという感じで決めましたが、
結局、カウンター3か所、収納の追加、照明、竿掛け追加、窓の追加など、オプションを付けていくと予算オーバーに…。
オプションの価格もハウスメーカーによって違うので、最初の見積もりだけで比較しても、最終的にはどこで建てると安かったのかは結局分からないな、と思います。
とにかく最終的なビジョンを早めに作り上げて、いろいろなオプションを付けた状態での見積もりを作った方がよかったと思います。
それに、最初からいろいろなオプションが基本料金に入っているハウスメーカーの方が、もしかしたら安くなったかもしれません(もちろん、もっと高かったかもしれませんけどね)。
⑥間取りを工夫して床面積を減らせばよかった
デッドスペースの多いウォークインクローゼットや、ちょっともったいない廊下や広くなってしまった玄関を小さくする、階段下などを利用して収納できる場所を増やすなどして、床面積を減らせば、けっこう金額は変わったかなと思います。
とはいえ、収納も部屋ももっと欲しかったし、できるだけ廊下も少なくするように工夫して迷走した結果の間取りなので、何かと難しかったとは思いますが…。
⑦FPに相談してしっかり資金計画をすればよかった
FP(ファイナンシャルプランナー)に相談して、家計についてしっかり見てもらえばよかった…と思っています。
なんとなく、この状態だと厳しいですよと言われるのが不安だったり恥ずかしかったりという気持ちがあったのですが、そんなことよりも、購入した後の無理のない生活の方が大事です。
無料相談も探せばあるし、勇気を出して相談してみればよかったな…と思います。

家に関しては、金銭感覚がくるってしまいがち…
結婚式の時もそうでしたが、住宅を建てるとなると、どうしても、扱う金額が大きくなりすぎて、普段の100円でも10円でも安く買いたい!というケチな気持ちが、どこかに飛んで行ってしまうものです(笑)。
クーポンやポイントを使って、店をハシゴして、手間をかけてもちょっとでも安く買いたいと、節約を頑張る普段の気持ちを、注文住宅の打ち合わせの際にも、恥ずかしがらずに出せばよかったかもしれません…!
そうすれば、「せっかくだから」という気持ちや面倒くさい気持ち、見栄を張りたい気持ちを抑えられたり、最初からめいっぱいの予算で考えたり…ということを防げたかもしれないな…と今さらながら思います。
とはいえ、家づくりは、自分たちが納得し満足していればいいので、予算オーバーが絶対NGなわけではないですけどね。