近所を歩いていると、窓(腰高窓くらいの大きめの窓)の上に、庇(ひさし)がついているお宅を見かけて、庇があると良さそうだなあ…となんとなく思いました。
注文住宅を建てて2年以上が経ちますが、今さら庇が欲しかったなあと思う窓がいくつかあるのですが、
でも最近のおうちにはあまりついていないし、付けているおうちをほとんど見たことがないですね。
窓の上に庇があった理由は?
少し昔の家だと、窓の上に庇を付けるのは、よくある先人の知恵?のようなものだったみたいで、
- 真夏の真上からの直射日光を避ける。
- 雨を避ける。雨の日に窓を開けると室内に雨が入ってしまうが庇があればいくらかは防げるので、換気の時などに役に立つ。
- 雨による窓やその周辺の外壁の汚れを軽減できる。
といった理由から、昔はよく窓の上に庇が付けられていました。
でも最近は、見た目の問題や、庇を取り付けたことによる外壁からの雨漏りの心配などの理由で、付けられることが少なくなっているそうです。
雨漏りといえば屋根からというイメージがありますが、意外と外壁からの雨漏りも多いとか…ちょっと意外です。
我が家は、「高窓」の上に「庇」を設置
主にデザイン目的で設置
我が家のリビングの上の方に作った高窓(小窓)には、小さい「庇(ひさし)」を付けました。
上の写真は家の中からの見え方ですが、少し上の方に庇があるのが見えます。
下の写真は外から見たその庇のようす。
夏の高度の高い直射日光を避けるためという意味もあるのですが、どちらかというとデザイン的な意味合い、外観のアクセント的な意味で設置しました。
本当はこの高窓の部分に別の飾りをつけるという提案でしたが、飾りよりも庇のほうが機能性がありそうで庇にしいなと思ってお願いしてみたのがきっかけでした。
でも、他の窓、腰高窓や掃き出し窓のような、大きな窓に庇を付けるという発想は、あまりなかったです。
他の大きな窓にも、庇を付けるという選択肢があることを、早く気づけばよかったと少し後悔。
でも庇を付けることによって(外壁に穴をあけて設置することになるため)雨漏りの心配が増えてしまうのもちょっと問題ですが…。
庇を付けたかった窓がいくつかある
今思えば、付けておきたかった場所が何か所かあります。
例えば、寝室の、高い位置にある横長窓。
ここに雨が当たって、バラバラという音が鳴って、けっこううるさいです。
庇があれば、窓に直接雨が打ち付ける音は解消できたのでは…と、雨音に起こされるたびに置見ます…。
庇があっても、庇にバラバラと雨が当たる音もするかもしれないけれど、窓に直接雨が降りかかると、雨漏りとか、窓への衝撃による劣化とかもちょっと心配。
雨のせいで汚れたりもするだろうし。そういえば、窓の下側に黒い跡が付いているのを見たことがあるし…
そして、これはちょっと不思議かもしれないけれど、リビングの掃き出し窓にも、庇があったら、夏の直射日光をいくらか避けれたかもしれないので、付けたかったです。
屋根の軒の出をもっと深くできれば一番良かったのですが、費用の問題か何かで、軒をたくさん出すことができなかったので、それなら、掃き出し窓の上に庇を付けられたら良かったのにな…と時々妄想します。
庇をDIYで付けたい場合は?
どうしても庇が欲しいけれどリフォームや工事は大げさだし…自分で何とかして庇を付ける方法はあるのだろうかと思って、調べてみると、DIYで付けられる庇は一応、通販サイトなどでも見つかりました。
外壁の素材や状態的に取り付けが可能かどうかや、サイズが合うかなどの条件をしっかりと確認する必要はありますが…どうしてもという場合は挑戦してみてもよさそうですね。
ただ私はDIYになれていないので、自分でちゃんと付けられるかどうか不安はあるし、壁に穴をあける方法になると思うので雨漏りの不安もあってなかなか実行できていませんが…。
庇の代わりになるものは?
案1:簡易シェード
2019年の夏の時点では、二階リビング掃き出し窓の外に、タカショーのシェードを、マグネットフックでシャッターボックスに取り付けていました。
こちらも十分、日差しをさえぎってくれるので、ないよりもずっといいです。
しかもシェードの素材によっては、雨をある程度はじいてくれるので、洗濯物が急な雨でぬれるのを防ぐことができます。私の使っていたシェードも、そのような商品でした。
私の使っていたものも、日よけも雨よけもできるというタイプのシェードでした。しっかりとした素材で、雨をはじいてくれていて、安心感がありました。
ただし、風が少しでも強いとバタバタと鳴るし、マグネットがすぐに外れてしまうので、雨風の強い時も外れてしまいやすいです。
掃き出し窓の上という高い位置にマグネットを付けるので、付け外しが面倒なのがネック。
風や天気の関係で一時的に外した時はきれいに畳んで外の収納庫にしまっておくのですが、畳むのが手間だし、出すときもシャッターボックスが高い位置にあるので、私の背では届かず、踏み台が必要になります…。
案2:スタイルシェード
簡易シェードだと出し入れが大変だったので、LIXILの「スタイルシェード」なら、ロールスクリーンみたいに、ワンタッチでくるっと巻き上げられて、シャッターボックスのような中にしまうことができ、出すのも紐を引っ張って来るだけで、とても楽で便利です。
しっかりサイズを測って注文すればDIYも可能だし、シャッターボックスに設置する方法など取り付け方法も色々あるので、壁に穴をあけることなく取り付けが可能な場合もあります。
もちろんスタイルシェードの場合も、風速5m以上の強風時はしまう必要がありますが、ワンタッチで簡単に上部ボックス内にしまえるし、ボックスは横に細長くてシンプルなのでシェードを使わないときもすっきりして見えます。
マグネットで取り付けている簡易シェードよりも見た目がスッキリとしてスマートでかっこいいし、何より出し入れが楽そうなのがとても魅力的。
遮熱目的では便利ですが、生地は透け感があり、先述のタカショーのシェードのようには雨は防げないし、劣化防止のためにも雨の時はしまっておく必要があります。
ちなみにLIXILの「スタイルシェード」と似ているのがYKKAPの「アウターシェード」。色のラインナップなどが少し違いますが機能などは似通っています。
案3:よしず
庇とはちょっと違いますが、「よしず」で日射を遮るという方法もありますね!
我が家はホームセンターで買ってきた、「樹脂製」のよしずをバルコニーで使用しています。
けっこう大きなサイズのよしずを3つも買いましたが、使わないときはクルクルと巻いて置けるのでわりと邪魔になりません。
よしずといえば、真夏に使うという印象があると思いますが、我が家の場合は11月でもよしずが手放せない日がありました…
11月になると、午前中は寒くてエアコンの暖房を運転する時もあるのですが、とにかく、午後が暑くなる…南西向きの二階リビングなので仕方ないのかな。
冬でも日差しのある日の午後は、とにかくあったかい、ぽかぽか…を通り越して、暑い!日差しが熱い!という日もあり、そういう時はクルクル巻いてバルコニーの地面に横たえてある樹脂製のよしずを、掃き出し窓の外側に立てかけます。
日差しを遮るために、掃き出し窓のシャッターを閉めてみたこともありますが、部屋の中が真っ暗になってしまうし、よしずを立てかける方が真っ暗にならず、ほどよく明るくて気に入っています。
でも、冬に近づくにつれて、このよしずの見た目がちょっと季節感と合わない…と思う気持ちが強くなっていきます。
夏の間は、家の外から家を見上げた時によしずがバルコニーあたりに見えても気にならなかったのですが、さすがに秋、冬の入り口当たりの季節に、家に帰ってきたときによしずが見えると、ちょっといまいちです。
また、隙間があるので完全に雨を防ぐことはできませんが、スタイルシェードよりは窓が窓に直撃するのをある程度は防げると思います。
バルコニーのない2階の窓、1階でも高窓などの場合は、よしずは難しいので、フックなどを利用して「すだれ」をかけるという方法もあります。
窓の上の庇について。まとめ
今ではあまり見られなくなってしまった窓上の庇ですが、
色とか、デザインとかを考えれば、むしろ外観のアクセントになって良さそうだし、日よけや雨よけなど機能性も高いと思うのですが…
外壁に穴をあけて設置するので雨漏りの問題など、どうしても施工上難しかったりという問題もあるのかもしれませんね。
日差しを防ぐという目的なら後付けしてもらったスタイルシェードで十分機能性を感じますが、やはりスタイルシェードでは雨を防ぐことはできないし、強風にも弱いし、ずっと出しっぱなしにすることもできません。
窓の上の庇が付けられるなら付けたかったなあ、と今でもやっぱり少し思ってしまいますね。
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