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後悔・失敗

勾配天井のリビングにしてみて感じた、メリットとデメリット

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二階リビングの家づくりにこだわった我が家、その理由の一つが、「勾配天井で天井の高さを高くできる」というものでした。

背の高い夫は、天井の高さをとにかく高くしたい!圧迫感をなくして開放的にしたい!と希望していました。

確かに、以前住んでいた家のリビングは、天井高が240㎝くらいで、しかもLDKが真四角型に近くて5人家族には少し狭めで、背の高い夫は特に、圧迫感を感じていたようです。

今回の注文住宅では、勾配天井でかなり高い天井が実現しましたが、実際に住んでみて感じたデメリットとメリットとは…?

リビングダイニング・畳スペースのうち約13~14畳の広さの天井を勾配天井にしました。

この記事を書いた人

2018年にハウスメーカーで2階リビングの家を新築。これまでの家選びや家づくりに後悔した経験をもとに、どなたかの参考になればと思いつつブログを書いています。★ESSE online (住まい)でも記事を書いています(ペンネーム:東島由樹)

勾配天井のデメリット・後悔

  • 冷暖房効率が悪くなる
  • 高い部分の掃除やメンテナンスが大変
  • 建築費用が割高になる
  • 狭い空間には向かない可能性あり
  • 落ち着かない、と感じることもあるかも
  • クロスや化粧梁の選び方などによってはダサくなるかも?
  • 屋根裏がないせいで「できない」こともある

冷暖房効率が悪くなる

想像通りなのですが…冷暖房が効きづらくなります!

(※屋根を瓦屋根にしたり、断熱性能を上げたりすれば、問題ない場合もあるそうです)

引っ越した当初は、旧宅から持ってきた200V18畳用のわりと大きめのエアコンを1台設置していましたが、本当に暑い夏の午後や、寒い冬の午前中は、馬力不足が否めず、とうとう買い替えることを決めました…。

高い部分の掃除やメンテナンスが大変

天井がとてもとても高く、とても手が届かないので、もし汚れが付いた場合(子どもがボールを投げたりした跡がついたり?)や、高い部分の壁紙の張替えの時、さらに、天井に付けている照明(ダウンライト)などを交換するときも大変そうだし、作業費用も高くついてしまいそうです。

※勾配部分にある高窓に内窓(インプラス)を付けたいなと思った時に、見積もりに来てもらうと、「足場が必要になりかなり費用がかかる」と言われて断念したこともありました…。

また、ダウンライトも、勾配天井に9個も付けましたが、それでも夫が「暗い!」という時があります。

→リビングのダウンライトが暗くて失敗だったかも?という話

新築の勾配天井のリビング、ダウンライト照明の失敗。リビングが少し暗くて後悔
2018年に建てたわが家の2階リビングの照明は、なるべくすっきりおしゃれにしたくて、基本は天井に埋め込む「ダウンライト」...

そして、高い位置につけた「高窓」は、ホコリもつくし、掃除のときはすごく大変だし、子どもがボールを投げて高窓にのっかることもあったり、どこから入ってきたのか虫がいちばん高い位置に止まっていて困ったこともありました。

→勾配天井の高い部分に虫がいて困った!どうやってとったか?という経験談

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結局、高い位置の高窓などのメンテナンスのために、のちに、大きな業者並みの脚立を購入して、掃除などをしました…!収納時もかさばります…。

→大きな脚立をホームセンターで買ってきて、実際に使った話。

勾配天井のため、高い位置の窓や照明などが届かない!とうとう大きな脚立(6尺)を購入…(天井高最高3m越え)
2018年築、2階リビングの注文住宅に住んでいます。 二階リビングのメリットは、勾配天井にして、天井の高さを高くし、開放...

ちなみに、エアコンに関しては、勾配天井で天井を高くしたとしても、あまり高すぎない場所に設置したほうがいいかも。フィルターの掃除など、メンテナンスで自分でちょっと触ったりもするので、低めの位置の方が便利です。

建築費用が割高になる

勾配天井にしたことで、かかった費用も当然あります。

我が家の場合、「勾配天井」と「小さい高窓2個」で、追加料金は、¥150,160(2018年の建築当時の価格です)。

建てるときも、住んでいるとき(冷暖房)も、メンテナンスにもお金が余分にかかるなんて…ちょっと、勾配天井イマイチだったかな!?なんて気もしてきてしまいますね…。

狭い空間には向かない可能性あり

勾配天井を、狭い空間で作ってしまうと、かえって圧迫感が出てしまうそうです。

高い部分から低い部分へと、天井がナナメになっているので、狭い空間では「天井が迫ってきている」という雰囲気になってしまうかもしれないのです。

わが家の場合は、とにかくリビングを広くすることを最優先にしたので、リビングの勾配天井は譲れず、リビングに隣接させる和室を、個室にすることはあきらめて、畳コーナーにしました。(でも本当は個室にもできる和室がよかった…)

落ち着かない、と感じることもあるかも

22畳ほどの2階LDKの一部、14畳ほどの天井を、3角形の形の勾配天井にしましたが、落ち着かないな…と思ったことはほとんどありません。

でも、言われてみれば、普通の天井よりもかなり高さが高いし、全体的に斜めになっているし、スースーして感じたりするかも?

また、実家(1階リビングで普通の天井)にしばらく帰省してから、この家に帰ってきた時に、落ち着かないというかちょっとだけ違和感はあったかも。

クロスや化粧梁の選び方などによってはダサくなるかも?

本当は天井に「化粧梁」を付ける予定でしたが、より広々とした感じを演出するために、梁は一切なくすことにしました。

ごつ過ぎる梁になったり、色合いが気に入らなかったりしたら後戻りできない…!という心配性な性格も災いしてしまい、真っ白な勾配天井になりました。

視線を遮るものがないので確かに広々とした感じはしますが、ちょっとつまらない感じも否めません…!

白い天井は、シンプルすぎてせっかくの勾配天井の存在感が活かせていないともいえるかも?

センスの良い人が見れば、ダサいという風にも見えるかもしれませんね…。

せめてシーリングファンでもあればアクセントにもなるし空調のためにもよかったかも。

高原のロッジみたいな木の天井とか、太さや本数、色合いなどが計算されたおしゃれな梁のある天井のほうがかっこよかったかもしれません。

屋根裏がないせいで「できない」こともある

しばらくして、屋根裏がないためにできないことがあると気が付いて困ったことが…。それは、エアコン用のコンセントを、屋根裏を通って隠しながら増設する、ということ。

結果的には、一部分だけある屋根裏を使って設置することができたのですが、もともと想定していた場所には、コンセントをコードを隠して設置することはできませんでした。

また、屋根裏がないせいで、屋根からの熱が直接部屋に伝わってしまう、というデメリットもありますね…。そもそも断熱の工夫をもっとすれば問題なかったのかもしれませんが…。

それに、もし屋根裏があれば屋根裏に入って断熱材を増やしてもらうこともできたかも…。屋根裏がないので、屋根の断熱リフォームも、なかなかハードルが高そうです…。

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勾配天井のメリット・よかったこと

  • 広々としている
  • 勾配部分に高窓を付けて、光を取り入れられる

広々としている

我が家の勾配天井は、三角屋根の形。すなわちその部分には屋根裏がない状態です。最高の高さは370㎝。

リビングダイニングの部分の天井が高いので、家族全員がそろっていてもあまり圧迫感がなく、開放的な空間の中でのびのびと過ごせるのはとても大きなメリットです。

勾配部分に高窓を付けて、光を取り入れられる

勾配部分に、高窓を付けることで、冬も明るさを確保。

もし万が一、道路をはさんでお向かいの家が、建て替えて三階建てとかになっても、光が入るように…という、心配性な理由もありました。

カーテン類がないので、ちょっとまぶしいこともありますが、一応、ひさしを付けてあるので、真夏の直射日光は入らない(はず)。

→この後、西日がやっぱりまぶしいので、「クールブレイド」という日よけシートを設置しました。

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高窓から見える、空の色がとてもキレイです。向かいにあるおうちもこの窓からは見えないので、景色がいいのです。(とても小さいので、空と雲だけという感じですが)

本当は、開閉できる窓であれば、部屋の中の通気性がかなりアップしたと思うのですが…開け閉めは大変そうだし、費用もかなりUPしそうだったので断念してしまいました。

まとめ

リビングの勾配天井…デメリットの方が多くて、もしかしたら失敗だったのかな…!?

でも、心地よい、開放的な、広々リビング…これも決して悪くないので、よかったとも思っています。

実際、家族みんながリビングに居る時や、外から帰ってきたときに、「広々としたリビングにしてよかったな」と何度も思うし、夫も「もうこの開放的なリビング以外では過ごせない」と言っています。

→LDKが前の家よりも広くなって思うこと。前の家のLDKが狭く感じた理由も考えてみた。

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