開放感のあるリビングにしたくて、天井高を高くした二階リビング。
住んでみると、暑さと寒さという弊害が、思った以上に大きくて、やっぱり「こうしたかった」「こうできたらなあ」という妄想がいろいろ浮かんできています。
「二階リビング」にしたことにはあまり後悔はないです。一階だと、人通りが気になったり、お隣のリビングとも近くて音が気になっただろうし、二階リビングにしたこと自体は満足度は高いのですが、我が家は家の性能がすごく高いというわけではないし(高気密・高断熱ではない)、南西向きなのに庇の出があまり深くなくて日射遮蔽ができないことで、夏の暑さ問題がけっこう大きいのが悩みです…。
天井の高さは最高370㎝→吹き抜けの暑さ寒さに悩む…
わが家の2階リビングの勾配天井は、最高(頭頂部)高さが370㎝くらいあります。
屋根裏もなく、直射日光の熱がダイレクトに伝わってくる感じがして暑い…!そして体積が大きいために冬は朝がすごく寒い…!
案1:開閉式の天井…カーテンやロールスクリーンで吹き抜けをふさぐ・開ける
勾配天井、広々としていいが…
吹き抜けのように天井高をtか悪した勾配天井の2階リビング…広々としていて、気持ちいいのですが、夏暑く、勾配天井のため冷房も効きづらい、冬も暖房が効きづらいです。
勾配部分をカーテンなどで閉められるようにしたい
そこで、ふと思いついた妄想が…「開閉式の勾配天井」!です。
この天井部分に、普通のフラットな天井、もしくはカーテンやロールスクリーンなどを貼り付けて、
その天井が、青の中央の線から左右に開いてオープンできるようになっていて、
春や秋など、気持ちの良い季節、冷暖房を使わない時は、勾配天井にできる…。
こんな風にできれば、必要な時は開けて、暑いときや寒くて暖房を効かせたいときは閉めて…とできて便利ですよね!?
「天幕カーテン」
この考え方に近い、「吹き抜けをふさぐ目的で水平方向に取り付けるスクリーン」を設置することは実際にあるようです。(「天幕カーテン」)
とはいっても設置できる面積は限られているので、我が家のように広い吹き抜けの場合は難しいようですが…。
案2:インナーバルコニー
もともと憧れていた、インナーバルコニー。
急な雨を気にせずに、洗濯物を干せるのも魅力的だし、インナーバルコニーなら軒が深い状態なので、直射日光が室内に入りづらく、二階リビングの暑さを和らげられたかな、と。
なんとなくこういうイメージの。穴が開いている部分(下の図でいうとグレーの部分)がインナーバルコニーになっていて、なんだかかっこいいなと思っていました。
でも選んだハウスメーカーだとインナーバルコニーが難しかったか、予算がすごくかかるか何かの理由であきらめることになり残念でした…。
案3:思い切って三階建て!
もしくは、三階建てのおうちでもよかったかなと。
もし三階があれば、二階リビングの真夏の暑さをもう少し軽減できただろうし、子ども部屋ももっとたくさん作れただろうし…(三階が暑いだろうけど)。
費用の面などから、ほぼ検討外だったのですが、三階建てにして、「いや三階はいらなかったな」と思って使わなくなっても、物置くらいには使えるし、二階建てを三階建てに改築するのはとても困難なので…。
案4:日当たりを確保しつつ仕切れる間取り
また、開閉式の勾配天井(笑)や、3階建てやインナーバルコニーは、周りの環境やハウスメーカー的に無理だったので、改めて、できる範囲内でどんな工夫ができたか?を考えてみると、
我が家のリビングは、南西側のベランダに向かって2枚の掃き出し窓があり、夏はそこからたくさんの日差しが降り注ぐ…これが問題だったのかも。
案4-1:南西側に、縁側的な和室を独立させる間取り
上の図のように、リビングの隣のベランダ側に、扉で仕切れる和室を設置してしまう方法です。少し広めの「縁側」的なイメージですね。
こうすれば、暑い時は、和室の仕切り(3枚連動引戸)を閉めてしまえば、ベランダ側にある掃き出し窓からの日差しを遮ることができる…。
念願の「独立した和室」も実現できて、もともとの一番の願いである「広々とした明るいリビング」も実現できそう!
そして勾配天井はリビング・ダイニングのみにすれば、閉塞感も少なく、
和室の引き戸を開け放てば、広々としたリビングとしても使える…。
3枚連動引戸、前住んでいた賃貸マンションにあり、とてもよかったので、ぜひ取り入れたかったのですが…、今回の注文住宅では実現できず、ちょっと心残りです。
実は、間取りを考えている時、このような間取りも、頭の中にはあったのですが、どうしても、和室の先に掃き出し窓がある…というのが納得できなくて、除外してしまっていました。
とにかく広々としていて、光がたくさん入ってくるリビング…というのを想定していたので、もし和室を閉めてしまったときの暗さや、引き戸を付けるならどうしても必要になってしまう少しの壁すらも、イヤだったのです…。
案4-2:片側だけ勾配天井にして、西側は引き戸で仕切る間取り
特に午後の暑さがすごい西側のリビングは、勾配天井ではなく普通の天井にして、
LD側だけを三角形の勾配天井にし、西側は引き戸で仕切れるようにすれば、
夫希望の「天井の高いリビング」も叶い、暑すぎるリビングの弱点も少しは解消されかも?
西側の、勉強スペース(DEN)と畳スペースの部分は、引き戸などで仕切れるようにすれば、リビングの体積が減るので、LDに私だけがいる時などには冷暖房も効きやすかっただろうと…。
「仕切れる、でも開け放てる」というフレキシブルさが、やはり大切だったのかも。
案4-3:西側はロフト付き・真ん中で仕切る間取り
また、上の案と同じように、リビングの左右を真ん中で仕切れるようにするのですが、
左側の、西側の部分だけに、上部ロフトを付けて、しかも壁があって仕切れるようにすれば、西日の暑さは左側に閉じ込めることができるかもだし笑、さらに、物置部屋・子どもスペースなどとしても使える、というのが魅力的。
間取り考え中に、ここにロフトを付けることは何度も考えたのですが、「階段」の位置がどうにもうまくいかなかったのです。
でも、下の図のように、掃き出し窓のそばに階段を作ってしまってもよかったし、個性的な感じで意外とよかったのかも。
案4-4:西・南西側の窓を小さくする
間取り的な工夫のほかにも、もっとシンプルに、「西側の窓をなくすこと」や、「南西側の大きな掃き出し窓を小さくする」という方法もあったかなと。
バルコニーへ出入りができるように、大きな掃き出し窓を2つ、南西側に付けましたが、やっぱりこの窓からの日差しが熱い…特に西日が…。
もう少し掃き出し窓を小さくするか、掃き出し窓は一つだけにして、窓を最小限にした方がよかったです。
南西側の窓には結局、冬以外はカーテンを閉めているし、日よけシートも付けているし、窓が大きすぎた・多すぎたのだろうなと思います。
他にも、屋根の断熱材をもっとすごいものにするとか、まだまだいろいろな案があったんだろうな、とちょっと後悔…!
→我が家の数々の「窓」の後悔についてまとめた記事
まとめ…二階リビングの欠点をもっとカバーできるようにしたかった
二階リビングは、外からの目線も気にならないし、日当たりがよいし、広いリビングが作れるし、洗濯の導線もとても良いし、いったん上に上がってしまえばマンションのワンフロア生活に近い感じで過ごせてメリットも多いです。
開放的なリビングは、夫婦ともに注文住宅で叶えたい部分だったし、今のリビングよりも開放感がない間取りにしていたら、それはそれで後悔していた可能性も高いです。とはいえやっぱりデメリットも気になってしまいます。
→2階リビングにしてみて分かったメリットとデメリット
とりあえずできた対策は…エアコンの新調や、シェード設置
とりあえず、我が家が実際にできた暑さ対策の一つは、さらにもう一台のエアコンをリビングに設置したこと。2台あればかなり暑い日もしっかり冷やせます。でも、二階にエアコン用のコンセントを増設しなければならず、色々と手配が大変でした…。
→エアコンのコンセントをどうにかこうにか増設して、もう一台エアコンを設置した話
バルコニーの掃き出し窓外側にLIXILの「スタイルシェード」を取り付けたり、窓に「クールブレイド」という遮光シートを窓に貼ってみたりといろいろと工夫しています。
→掃き出し窓の外に「スタイルシェード」を設置してみたこと
→勾配天井にしてみて、屋根裏がないことで意外なデメリットがあった…という話