2018年に注文住宅を建てて1年。季節ごとの住み心地が分かってきて、「ああこうしたらよかった…」と思う点がいくつか。
その中でも、開放感のために「勾配天井」にした二階リビングの、暑さと寒さという弊害が大きく…。
「こうしたかった」「こうできたらなあ」という妄想が、さらにふくらんでいます笑。
我が家の勾配天井の高さは最高370㎝
※ちなみに我が家の勾配天井、最高(頭頂部)高さが370㎝くらいで、最低(両側部分)が240㎝です。

案1:開閉式の勾配天井!?

三角形の勾配天井のリビング。広々としていて、気持ちいいのですが、
二階リビングのために夏暑く、勾配天井のため冷房も効きづらい、冬も暖房が効きづらい。
そこで、ふと思いついた妄想…「開閉式の勾配天井」!笑。
この天井部分に、普通のフラットな天井を貼り付けて…

この天井が、青の中央の線から左右に開いてオープンできるようになっていて、
春や秋など、気持ちの良い季節、冷暖房を使わない時は、勾配天井にできる…。

いや、ありえないですよね…すみません、妄想でした…笑。
そこまでしなくても、普通に、高い天井を生かしてロフトを作ればよかったかな?と思います。
この考え方に近い、「吹き抜けをふさぐ目的で水平方向に取り付けるスクリーン」を設置することは実際にあるようです。とはいっても設置できる面積は限られているので、我が家のように広い吹き抜けの場合は難しいようですが…。
案2:インナーバルコニー
もともと憧れていた、インナーバルコニー。
急な雨を気にせずに、洗濯物を干せるのも魅力的だし、
インナーバルコニーなら軒が深い状態なので、直射日光が室内に入りづらく、二階リビングの暑さを和らげられたかな、と。
設計の関係で、あまり軒を深くできなかったのは、ちょっと残念でした。
三角屋根にこだわらず、キューブ型のモダンなおうちにして、インナーバルコニーを作れば良かったかなぁ…。
なんとなくこういうイメージの。穴が開いている部分(下の図でいうとグレーの部分)がインナーバルコニーになっていて、なんだかかっこいいなと思っていました。

案3:思い切って三階建て!
もしくは、三階建てのおうちでもよかったかなと。
費用の面などから、ほぼ検討外だったのですが、やっぱり三階建ても魅力的だったかなと思います。
三階建てにして、「いや三階はいらなかったな」と思って使わなくなっても、物置くらいには使えるし、
二階建てを三階建てに改築するのはとても困難なので…。
そしてもし三階があれば、二階リビングの真夏の暑さをもう少し軽減できただろうし、子ども部屋ももっとたくさん作れただろうし…(三階が暑いけど)。
案4:日当たりを確保しつつ仕切れる間取り
また、開閉式の勾配天井(笑)や、3階建てやインナーバルコニーは、周りの環境やハウスメーカー的にどうしても無理だったので、改めて、できる範囲内でどんな工夫ができたか?を考えてみると、
我が家のリビングは、南西側のベランダに向かって2枚の掃き出し窓があり、夏はそこからたくさんの日差しが降り注ぐ…これが問題だったのかも。

そこで、こんな間取りならよかったかもしれない…!と思いつきました。
案4-1:南西側に、縁側的な和室を独立させる

上の図のように、リビングの隣のベランダ側に、扉で仕切れる和室を設置してしまう方法です。少し広めの「縁側」的なイメージですね。
こうすれば、暑い時は、和室の仕切り(3枚連動引戸)を閉めてしまえば、ベランダ側にある掃き出し窓からの日差しを遮ることができる…。
念願の「独立した和室」も実現できて、もともとの一番の願いである「広々とした明るいリビング」も実現できそう!
そして勾配天井はリビング・ダイニングのみにすれば、閉塞感も少なく、
和室の引き戸を開け放てば、広々としたリビングとしても使える…。
3枚連動引戸、前住んでいた賃貸マンションにあり、とてもよかったので、ぜひ取り入れたかったのですが…、今回の注文住宅では実現できず、ちょっと心残りです。
なぜこうしなかったのか…?
実は、間取りを考えている時、このような間取りも、頭の中にはあったのですが、どうしても、和室の先に掃き出し窓がある…というのが納得できなくて、除外してしまっていました。
とにかく広々としていて、光がたくさん入ってくるリビング…というのを想定していたので、
もし和室を閉めてしまったときの暗さや、引き戸を付けるならどうしても必要になってしまう少しの壁すらも、イヤだったのです…。
今思えば、それくらいなら我慢できたんじゃないかな?と思うのですが、やはり当時は理想があったのでなかなか難しかったですね。
リビングの雰囲気は、今の開放的な感じに比べると、かなり変わるかもしれませんが、暮らしやすさは上がったかもしれないな、と妄想したりもします。
案4-2:片側だけ勾配天井にして、西側は引き戸で仕切る
特に午後の暑さがすごい西側のリビングは、勾配天井ではなく普通の天井にして、
LD側だけを三角形の勾配天井にし、西側は引き戸で仕切れるようにすれば、
夫希望の「天井の高いリビング」も叶い、
暑すぎるリビングの弱点も少しは解消されかも?

西側の、勉強スペース(DEN)と畳スペースの部分は、引き戸などで仕切れるようにすれば、リビングの体積が減るので、LDに私だけがいる時などには冷暖房も効きやすかっただろうと…。
「仕切れる、でも開け放てる」というフレキシブルさが、やはり大切だったのではないかと…!
分かっていたのに、勾配天井にこだわって、柔軟に考えることができていなかったのかもしれないです。
案4-3:西側はロフト付き・真ん中で仕切る
また、上の案と同じように、リビングの左右を真ん中で仕切れるようにするのですが、
左側の、西側の部分だけに、上部ロフトを付けて、しかも壁があって仕切ることができるので、
西日の暑さはここに閉じ込めることができるかも笑、さらに、物置部屋・子どもスペースなどとしても使える、というのが魅力的。
間取りを考えながら、ここにロフトを付けることは何度も考えたのですが、スペースに限りがあって階段の位置がどうにもうまくいかなかったのです。
でも、下の図のように、ベランダへ続く掃き出し窓の近くに階段を作ってしまってもよかったし、ちょっと突飛な考えかもしれないけれど注文住宅らしさのある、個性的な感じになったかもしれません…!

案4-4:西・南西側の窓を小さくする
間取り的な工夫のほかにも、もっとシンプルに、「西側の窓をなくすこと」や、「南西側の大きな掃き出し窓を小さくする」という方法もあったかなと。

バルコニーへ出入りができるように、大きな掃き出し窓を2つ、南西側に付けましたが、やっぱりこの窓からの日差しが熱い…特に西日が…。
もう少し掃き出し窓を小さくするか、掃き出し窓は一つだけにして、窓を最小限にした方がよかったのかも。
南西側の窓には結局、冬以外はカーテンを閉めているし、日よけシートも付けているし、窓が大きすぎた・多すぎたのだろうなと思います。
他にも、屋根の断熱材をもっとすごいものにするとか、まだまだいろいろな案があったんだろうな、とちょっと後悔…!
まとめ…二階リビングの欠点をもっとカバーしたかった
二階リビングは、外からの目線も気にならないし、日当たりがよいし、広いリビングが作れるし、洗濯の導線もとても良いし、いったん上に上がってしまえばマンションのワンフロア生活に近い感じで過ごせてメリットも多いです。
こうすればよかった、ああすればよかった…と思う気持ちは止まりませんが、
もちろん、今のリビングの開放感はとても気に入っているし、夫婦ともに注文住宅で叶えたい部分だったし、
今のリビングよりも開放感がない間取りにしていたら、それはそれで後悔していた可能性も高いです。
そのため、間取りは本当に難しい…一筋縄ではいかない…、完全に満足できる間取りなんてなかなかないだろうな、としみじみと思えてきます。

とはいえ南西向き二階建ての二階リビングはやっぱりとっても暑くなりやすいと思うので、
これから考えているかたはぜひ、間取りを工夫するほかにも、屋根や外壁の断熱材にこだわるとか、エアコンを何台も設置できるようにエアコン用コンセントを多めに設置するなど、色々な暑さ対策をぜひ!!と思います。
とりあえず実際にできたことは…エアコンの新調や、シェード設置
とりあえず、我が家が実際にできた暑さ対策は、
リビングのエアコンを大きなエアコンに買い替えたことや、
さらにもう一台サブエアコンをリビングに設置したこと。でも、二階にエアコン用のコンセントを増設しなければならず、色々と手配が大変でした…。
そのほか、バルコニーの掃き出し窓外側にLIXILの「スタイルシェード」を取り付けたり、窓に「クールブレイド」という遮光シートを窓に貼ってみたりといろいろと工夫しています。
