2018年築の我が家、寝室と子供部屋が1階にあるので、隣の家のお風呂の音が気になって眠れない…ということがたびたびあり、2020年2月に、二重窓(内窓)(インプラス)を、合わせて4か所に設置しました。
そしてその後、2020年11月に、リビングの掃き出し窓2つにも内窓を設置しました。
その結果、おおむね付けて良かった…と思っているのですが、「内窓をつけて後悔していること」はあるのかどうか…?について、まとめてみたいと思います。
二重窓・内窓とは?ペアガラスとの違いに注意
※注意※
「ペアガラス(二重ガラス)」と「内窓」の混同には注意が必要です。
内窓は、もともとの窓(我が家ならペアガラス)に、さらに内側にもう一枚、サッシ付きの窓を足すものです。そのため、窓を開ける時は2つの窓(サッシ)を開けることになります。
内窓(二重窓・インプラス)を引き違い窓に設置して少し後悔したこと
- 設置後、音が全く聞こえなくなるわけではない
- 換気の時などが少し面倒(窓が2重なので)
- レールとガラスが増えて、掃除が少し面倒
- 窓が内側に付いた分、部屋が少し狭くなる
- 部屋が狭くなる・物が置きにくくなる
- 見た目が少しうるさく見える
- 窓枠に天付けのロールスクリーンが使えなくなった
- 一部の窓だけ内窓設置しても効果は微妙?他の窓にも内窓を付けたくなる
設置後、音が全く聞こえなくなるわけではない
子供部屋と寝室の引き違い窓3つに、内窓(5㎜単板ガラスのインプラス)を設置してみて、二重窓状態になったおかげで、隣の浴室からの騒音はかなり軽減されました。
ただし、隣の家のシャワーの音や音楽、水をかける音、ふたを開け閉めする音、咳払いの音などが、完全に聞こえなくなったわけではありません。
前よりはその音で起こされるとか、気になってなかなか眠れないということは減りましたが、完全にシャットアウトされるわけではないので、何万、何十万円もかけてやる価値があるかどうか?は人によるかもしれませんね。
しっかりと防音したい…という場合は、もう少しお金をかけて、防音フィルムをガラス内に挟んだ「防音合わせガラス」などを選択した方がいいかも(参考:防音窓本舗「防音に適したガラス」)。
我が家も防音目的が一番だったので、防音ガラスにすればよかったかなあ…ちょっと後悔があります。
我が家の場合は、「次世代住宅ポイント」制度がまだ間に合う時だったので、ポイントで6万円分ほどの家電を購入でき、実質払った金額は4窓で10万円を大きく下回ることになり、お得感はありました。
換気の時などが少し面倒(窓が2重なので)
換気の時に、窓が2枚あるので、開け閉めがちょっと面倒に感じます。
1階の子ども部屋と寝室は、隣家がすぐそばに迫っているため、あまり窓を開けませんが、たまには換気をしたいので、その時は窓が2枚あるのが少し面倒だなと感じます。
反面、二重窓のおかげで、防犯性は高まっているはず…とも思います。
ただし、万が一のときに、引き違い窓から逃げたい!という時に、内窓がついていると、窓を2つ開ける必要があるので、逃げるのに時間がかかる可能性も…!
レールとガラスが増えて、掃除が少し面倒
窓ガラス拭きなんてめったにやらないズボラですが笑、ズボラだからこそ、いざ窓掃除をするときに、ガラスが増えたので、拭く場所が増えて面倒です。
「レール」も2倍になったわけで、しかも内側のレールはちょっと掃除がしづらいです。
その後、リビングの掃き出し窓ふたつにも内窓を設置して、1年以上経過しましたが、洗濯物を干すためによく開ける方の掃き出し窓の内側のレールには、少しホコリや砂などが入り込んでいました。ほとんど開け閉めしない方の掃き出し窓と内窓の間のレールはほぼ汚れ・ごみはありませんでした。
部屋が狭くなる・物が置きにくくなる
今まで「出窓状態」で、くぼんでいる場所があったため、ぬいぐるみなど物を置けたのに、インプラス設置後は、内側の壁ぎりぎりのところにも窓が増えて、その分、部屋が狭くなるということになります。
<Before>
↓
<After>
我が家の場合は、お風呂場の出窓のところに、子どものお風呂用おもちゃを置いていたのですが、それが気軽にできなくなったので(窓を開け閉めすれば置けますが)、別でおもちゃ収納用のマグネットラックを購入しました。
お風呂以外の個室の窓に関しては、常にレースカーテンが閉まっていたし、どのみち窓の前には学習机が置かれていて、出窓部分を物を置く場所にしてはいなかったので、ちょっとした出窓部分がなくなっても不便は感じていません。(少しだけぬいぐるみを置いていて、それが置けなくなってしまいましたが)
その部分を、普段からよく使うものの置き場にしていた…という方にとっては、内窓で部屋が狭くなり置く場所が少なくなるのはちょっと残念に思うかも。
※窓と窓の間に物を置いておくことは問題ないようです。我が家も最近は、シャンプーなどのストック品を、浴室の窓と内窓の間に置いています。
見た目が少しうるさく見える
内窓が付くということは、サッシももう一つ増えるということなので、見た目的に少しがちゃがちゃして見える場合があります。
レースカーテンを閉めていればほとんど気にならないし、もともとの窓のサッシが白、内窓のサッシも白にしたので、そんなにごちゃっとしては見えないのですが、カーテンを開けていると確かに少し物が増えたようには見えます。
内窓のサッシの色が濃い場合などはなおさら「何かが増えて見える」かも。
寝室の窓はもともとは白枠でしたが、アクセントクロスのダークブラウンに合わせて、内窓は黒系のサッシにしました。その方が壁紙になじんでいるし、特にごちゃついて見えてはいません。が、普段しめてあるロールスクリーンを開けると、やはり窓枠の存在はある程度感じます。
窓枠に天付けのロールスクリーンが使えなくなった
寝室の引き違い窓に付けていた内側のホワイトのロールスクリーンは、内窓設置時に外さないといけなくなり、内窓設置後も再度の設置はできませんでした。(外側のブラウンの方は、窓の上部の壁に設置してありますが、内側は窓枠内部に「天付け」していたため。)
しかも目隠しになりつつ光を取り入れてくれるホワイトのスクリーンがなくなってしまい、外からの目線が気になります…。(内窓を型ガラスにすればよかったのですが厚みの関係で透明ガラスを選んだので)
そこで、ガラスフィルムをDIYではりつけて、目隠ししています。DIYなので完璧ではないし空気が入ってしまったり気になる部分もどうしてもありますね…。
一部の窓だけ内窓設置しても効果は微妙?他の窓にも内窓を付けたくなる
たくさんある窓のうちの一つ、二つだけの窓に内窓を設置しても、あまり効果は感じられない…という場合もやはりあるでしょう。
わが家は、部屋・家のすべての窓ではなく、一部の窓にしか内窓を設置しませんでしたが、その窓が大きければ大きいほど、効果はあると私の体感では感じています。
内窓を開けると(外窓は閉じたまま)、寒いときは冷たい空気が、暑いときは熱い空気が、ふわっと出てくるのを感じます。それだけ内窓が、熱い空気や冷たい空気をとじこめてくれているということです。
内窓を取り付けた部分は、遮音性が高まったし、冷暖房効率も上がった気がするし、他にも雨の音が気になる寝室の高窓(横長窓)や、南西側の暑さの気になる場所にも内窓を付けてみたい、大きい掃き出し窓にも内窓を設置したら寒い日に冷えが改善されるかもなあ…という欲が出てきました。
もし一部の窓だけ内窓設置して、我が家のようにあとから別の場所にも設置する場合、商品代とは別にかかる費用(施工費、諸経費など)が余分にかかってしまうことが多いと思います。設置したい窓には一度にまとめて設置してしまった方が費用的には安く済むことが多いです。
そしてリビングの2つの大きなはきだし窓にも、結局、あとからインプラスを設置しました。
リビングの掃き出し窓に内窓を設置後の後悔
- 「夏」暑くなるのは防げなかった
- 「冬」寒くなくなるわけではない
- 「掃き出し窓」の内窓のレールに、足をぶつける
- カーテンが内窓に挟まりやすい
- よく出入りをする場所なので面倒
「夏」暑くなるのは防げなかった
暑くて悩んでいた二階リビングの南西向きの掃き出し窓ふたつに、2020年11月に内窓を設置したのですが、内窓では部屋が暑くなるのを防げるわけではありませんでした。
真夏に、エアコンなしの状態で何度になってしまうか?を試してみたところ、設置前と設置後では大差なしでした(猛暑日にエアコンなしで比較したところ、設置前も設置後も、室温がなんと36℃になりました…)。
屋根材や断熱材の問題(そもそもの家の性能が高くない)や、特にわが家は南西向きの2階リビングで、かなり夏暑くなる地域だし、窓だけの問題ではないのだろうなとも思います。
ただ、内窓設置後の方が、その状態でエアコンをつけたところ、冷えるまでの時間が短くなった(冷えるのが早くなった)ように感じています。
「冬」寒くなくなるわけではない
冬の朝寒くて困っていたリビングの掃き出し窓2つに、内窓を設置した当初、悩んでいた底冷えが少し軽減されたように感じたのですが、
勾配天井の二階リビングで体積も大きいし、玄関へ続く階段からの冷気もあるし、やはり内窓を設置しただけでは寒いときは寒いし、特に朝が冷えて、2022年は早くも10月に暖房をつけたりしました。
でも、エアコンをONにすると、前よりはすぐにあったまるような感覚があります。
窓際がちょっと冷えるなと感じることはありますが、それは窓の近くにある24時間換気口からの冷気なのかも?という感じもします。
または部屋の温度にムラがあるせいかもしれないので、サーキュレーターなどで空気をかき回すとよさそうです。
「掃き出し窓」の内窓のレールに、足をぶつける
掃き出し窓の窓枠の下部分に足をかけてシャッターをしめたりしていたのですが、ここに内窓のレールがふえたことで、足をかけづらい(踏むと痛い)というデメリットも発見しました。
バルコニーから家の中に戻るときに、出っ張った内窓のレールに足をぶつけたことも何度かあります…。
さらに、リビングの掃き出し窓の「内窓」は閉めて、「外窓」は開けっぱなしにした場合、雨が降ると、内窓のレール部分に雨がたまり、室内に雨が入りそうになってしまったことがありました。
カーテンが内窓に挟まりやすい
カーテンと内窓の距離が近いので、どうしても、閉める時にカーテンが挟まりやすいです。
掃き出し窓のカーテンは縦に長いのでなおさらどこかしらが挟まれてちょっとイラっとします。
内窓は部屋の内側にあり、外窓よりもカーテンとの距離が近いので仕方がないですね。
よく出入りする場所なので面倒
洗濯物干しのためによく出入りする掃き出し窓に内窓を付けたので、確かに少し面倒です。
バルコニーではガーデニングもしているし、子どもたちが朝、着る服を選ぶためにバルコニーに出る時も、窓を二枚開け、戻るときも窓を二枚閉める…ちょっと手間がかかります。
内窓で後悔しないために
商品を購入してDIYすることもできるのですが、サイズを細かく測らないといけないし、重そうだし、いい加減な性格の私や夫には向いていなさそうだし、無理にやっても失敗して後悔しそうだと判断しました。
そこで、ホームセンター、ハスメーカー、ネットで見つけた「エクスショップ」で見積もりを取って比較し、その結果「エクスショップ」にお願いすることにしました。
プロの方にいろいろと話を聞いて相談してみることで、内窓設置による後悔や失敗をいくらか防げると思っています。
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※二重窓を付けた場合カーテンはいらなくなるのかどうか?我が家の場合は必要でした。
※費用的に内窓設置はできないけれどなるべく二重窓状態にしたくて、プラダンをはめたり、ビニールカーテンをつけたりして、簡易的にDIYしてみた窓もあります。