「地鎮祭」。注文住宅を建てるならやるものかな?と思っていました。
でも、建売住宅を買う場合は、自分たちでは地鎮祭はやらないわけだし(ハウスメーカーが何かやっているかもしれませんが)、
お金もかかるし時間もかかるし面倒そう…。何万円もかかるならオプション代に回したほうがいいのかな。
最初はそんな感じで、どちらかというと地鎮祭不要派でした。
でも結局、我が家はなんだかんだでやることになりました。
やってみた結果、隣近所へのあいさつのきっかけとなったり、記念の写真が残ったりと、やってよかったなあと思っています。
地鎮祭は義務ではない
地鎮祭とは?
地鎮祭はその名の通り「地を鎮める」ための儀式で、
家を建てる前に土地の神様に許可を得、工事の安全や無事ばかりでなく建物や住む人の平安や安全を祈る儀式。
自然界のあらゆる場所に神が宿る…というのは日本古来の考え方で、やおろず(八百万)の神…という言葉もありますね。(地鎮祭ではその土地の神様だけではなく、国や地域の神様もお祀りします。)
やる・やらないは人それぞれ
地域によってやるやらないの偏りは多少はあるかもしれませんが、日本全国に昔からあるものなので、なんとなくやらなければいけないような気もしてしまいますが、
地鎮祭はやるからないかは人それぞれの考え方次第、心の持ち様次第で、絶対にやらなければいけない、というわけではありません。
が、気になる方はやった方がいいのかも…(結局我が家も、気になるのでやることになりました)。
地鎮祭をしない割合は?
注文住宅を建てる人の中で、地鎮祭をする人の割合は、
建てたハウスメーカーの営業の方に聞いてみると、だいたい半々くらいかなと言っていました。
どちらかが多いのならそちらにしようかなと思ったりしますが、半分とはこれまた難しい問題。
ちなみに、ハウスメーカーによっては、やる:やらないの割合が7:3くらいだったり、はたまたやらない人の方がほとんどだったり、その代わり個人で神社にお参りをしたり、建てた後に竣工祭、新築清祓式をやるという方もいたりと、様々のようです。
私の近所では、新しい注文住宅の工事が始まる前に、地鎮祭をやっているお宅が多く感じましたが、たまたま見かけたから印象に残っただけかもしれません。
地鎮祭を実際にやってみた我が家の経験
地鎮祭はやらないつもりだったけれど、やることにした経緯・理由
地鎮祭どうしよう、やった方がいいのかな、でもお金も時間もかかるなあ…と迷いますよね。
我が家は迷った末に、やることにしましたが、こればかりは人それぞれの考え方ですよね…。
地鎮祭をしなかったからといって新しい家で何かあったとか、工事中に事故があったとか、統計をとってみてもきっと結果に有意な差はないはずだし、そもそも科学的ではない…
でも、科学的なことがすべてはないし、なんやかんやで意外と初詣や神社巡りなども好きだったりするし、お墓参りも大事だと思っているし。それは主人もしかりでした。
地鎮祭はやらなくてもいいとは思うけれど、もしやらなかったことで後々後悔するのは嫌だな、という気持ちも大きかったです。
また、地鎮祭をどうすべきか?とハウスメーカーの営業さんに相談した際、どちらでも良いと言われました。
また我が家の場合、金額は確か3万円~3万5千円ほどだったと思いますが、特に他に必要な準備はない、とのことだったので、それならやろうか…という感じで、やってみることになりました。
ちなみに我が家は、上棟式や竣工式などは行っていません。その代わり地鎮祭はやっておこうか…という意識もありました。
ハウスメーカー経由で依頼
先程も書きましたが、地鎮祭をやるとなると、神主さんへの依頼など、手配が面倒そうだな…と思いきや、ハウスメーカーの営業さんが、全部やってくださるとのことで、とても楽でした。
こちらは、当日の初穂料を、封筒に入れて用意するのみ。言われた金額をのし袋に入れて用意しました。
当日約束の時間に現場へ行くと、すでに神主さんがいらっしゃって、いろいろな準備をしていました。
そしてハウスメーカーの営業さんもやってきて、15分くらいの地鎮祭が滞りなく終了。
記念撮影ももちろんして、よい記念、よい思い出になりました。
自分たちの土地とはいえ、ふだんなかなか入りにくいなあと思っていたので、堂々と土地に入れるいい機会でもありました(笑)。
地鎮祭後、挨拶回り
地鎮祭後、初めて、周囲の家にご挨拶に行きました。
昔から建っている家が周りにたくさんあったので、確か、お菓子のセットを15セットくらいもって行きました。
地鎮祭を済ませたところですが、これから工事が始まって、色々とご迷惑おかけするかもしれません、完成は○月頃の予定です、という感じで伝えて回りました。
ハウスメーカーの営業さんも一緒に回ってくれたので心強く、助かりました。
工事中何かあったらご連絡くださいと、名刺をわたしてくれていたのでそれも安心。
留守だったお宅へは、その日の夕方に再度訪問しました。
平日だったので、まだ会えないお宅があり、その週末に再度訪問したお宅もありました。
どんな人たちが住んでいるかよく分かったし、とてもよい機会でした。
本来なら、土地を決める前に、周りに住んでいる方がどんな人たちなのかを知っておけたらいいんですけどね。
結論:地鎮祭、やってよかったのか?
我が家はオプション代が思った以上にふくらんでいき、当初の予定よりもかなりオーバーしてしまいました。
結局、地鎮祭をやることになった経緯と同じように、やらなかったら、付けなかったら後悔するかも…という、強い意志のもとではなく付けたオプションもいくつかあったように思います。(例えば、リビングの照明の調光機能など。どうしても欲しいわけではないけれどあとからは付けにくいし…という感じで付けました)
総額をとにかく下げることを優先すれば、そういったものをひとつひとつ削っていくことも大切なので、地鎮祭を無理にやる必要はなかったかもしれませんし、結婚式準備の時と同様、3万円くらいなら…という新築マジックというか、金銭感覚がちょっとくるっていた感も否めません…
が、やることによって得られた安心感という点や、思い出になった、記念になった、などトータルすれば3万円の価値はあった、とは思っています。