2018年に2階リビングの家を建てたのですが、窓はすべてLow-e複層ガラスの断熱タイプ(アルミサッシ)です。
一部の引き違い窓に、2020年にリクシルの「インプラス」を設置しましたが、フィックス窓やすべりだし窓などには設置していないので、基本はアルミサッシのLow-e複層ガラス(断熱タイプ)ということになります。
このLow-eガラス、なんだか名前もすごいし有能そうだなと思っていたのですが、入居してからちょっと後悔したこともありました。

Low-eガラス(断熱タイプ)とは?簡単に言うと?

Low-e複層ガラスの断熱タイプとは、
Low-e金属膜が複層ガラス内部の「室内側」についていて、ガラスから熱が出ていくのをおさえる、いわば冬にちょうどいい窓。
遮熱タイプは逆に、Low-e金属膜がガラス内部の「室外側」についていて、夏に向いているタイプ。
どちらの窓も室内のあたたかさをのがさないように働いてくれますが、
外からの日射エネルギーを取り込みやすいのは「断熱型」で、
外からの日射エネルギーを(少しは取り入れてくれますが)遮ってくれるのが「遮熱型」です。
断熱タイプは「南側」の窓、遮熱タイプは「西側や東側」の窓にいいとされているようです。
「南西側」の掃き出し窓…Low-e断熱タイプで後悔した理由
- 部屋が暑い…
- 熱割れの心配、フィルム類などが貼れない
- Low-e断熱ガラスでも寒いときは寒い
部屋が暑い…
我が家の2階リビングの大きな掃き出し窓は「南西」側。
冬の午後、とてもぽかぽかとあったかいのはありがたいのですが、2月の午後でも暑すぎると感じたこともあったくらいで、春や秋に関しても、西日がまぶしくて暑いので、外側のシェードを午後におろすこともよくあります。
南西側の掃き出し窓だけではなく、高窓からの西日もまぶしいし、太陽高度が低くて窓に入り込みやすい不快な「西日」で室内がものすごく暑くなるのをいくらか防いでくれるのなら、「遮熱」タイプの窓ガラスの方がよかったかも…!
夏はもちろんのことですが、夏以外でもとにかく2階リビングはかなり暑くなりやすく、春頃から2階がもわっと暑くなるので、掃き出し窓だけではなく、南東側の3つの滑り出し窓も開けると、熱が逃げていくような感触があります。
我が家はもしかしたら断熱タイプよりも遮熱タイプの方がよかったのかもしれません。
でも遮熱タイプだとガラスに色がついてしまうようだし(ブルー・グリーンなど)、
冬に日差しを取り込むには断熱タイプの方がいいのだろうし…難しいところです。
熱割れの心配、フィルム類などが貼れない

二階リビングが暑すぎて、南西側のはきだし窓にフィルム類や、日よけシート(クールブレイド)などを貼ったりして対策しているのですが、
Low-e複層ガラスにフィルムを貼ると、ガラス表面が熱くなるのを実感したことが何度かありました。(触ると明らかにふだんより熱い)

南西側のはきだし窓には内窓を設置していて、その内窓に関してはLow-eガラスではないので、内窓の窓ガラスにクールブレイドを貼り付けています。それなら熱くなったりとかは特にしていないので安心です。
が、Low-eガラスの方には、熱割れが心配で堂々とは貼れないので、ちょっと残念です。

商品によってはLow-eガラスでも大丈夫、というフィルム類も売っていますが、数は多くはないので、好みのものがなかなか見つからないことも…。

Low-e断熱ガラスでも寒いときは寒い
これは言ってもしょうがないことかもしれませんが笑、Low-e断熱ガラスにしても、やっぱり冬は寒いときは寒いです。特に南西向きで朝日が入らない我が家は朝が寒い…。
Low-e断熱ガラスでなければもっと暖房代がかかっているのかもしれませんが、普通の複層ガラスよりもLow-eガラスの方が価格も高いわけで…。(ハウスメーカーの標準がLow-eガラスだったのでLow-eガラスにしてもしなくても差はなかったかもしれませんが…)
冬の午後、暖かくて恩恵を受ける時間もあるにはあるのですが、もしかしたら暑くて不快な時間の方が長いかもだし、
寒いときはどのみち暖房(エアコン)に頼るわけで、断熱タイプのLow-e複層ガラスがどれだけ我が家にメリットをもたらしてくれているのか?ちょっと微妙なところだなと思っています…。
普通の複層ガラスの方が良かった?Low-eガラスにもメリットはあるが
断熱タイプは暑い、遮熱タイプは冬にあたたかさを取り込めない、フィルムも貼れない…となると、
我が家はもしかしたらLow-eは必要なく、普通の複層ガラスでもよかったのかも?
もちろんLow-eガラスにも、ガラスが割れた時に破片が飛散しにくいなどのメリットもあるようですが。
Low-eガラス(断熱タイプ・YKK APニュートラル)の色に関しては?遮熱タイプのデメリットも
我が家は断熱、ニュートラルの色
Low-eガラスには色がついていて、外の見え方が…というのを小耳にはさんだことがありますが、我が家は断熱タイプで、おそらく「ニュートラル」の色なので、ふつうのガラスと比べても大きな差は感じません。
Low-eではない普通のガラスを内窓として設置しているので、外の景色を見比べてみましたが、大きな違いはありません。

確かによく見たら、Low-eガラス越しのほうが少し緑が濃くなって見えるかも?(ただ単に窓が二重になっているせいかも)
向かいの家の赤い屋根が、Low-eガラス越しの方が少しくすんで見える?とは思いましたが、本当にわずかな差なように感じました。
遮熱タイプは色がつく
Low-eの「遮熱タイプ」ガラスとなると、ブルーやグリーンがかった色のガラスになってしまうようで、その点では、遮熱タイプはデメリットがある…といえるかも。
窓越しに景色を楽しみたい、空の色を見たい、というときに、窓ガラスに色がついていると少し気になりそうです。
まとめ
すべての窓を遮熱タイプのLow-eガラスにしたり、ふつうの複層ガラスにしてみて、何か違うか?というのを実際には比べることはできないし、その結果がどれくらいの違いがあるのかも未知数です。
色々考えてみましたが、我が家の場合はやっぱり、普通の複層ガラス(できれば樹脂サッシ)が良かったのかなぁ…でもそこまで大きくも違わない可能性もあるのかもしれないし…本当に難しいところなのですが。
