植えてから2年が経つ、我が家のシンボルツリー、オリーブの木。
冬の剪定の適期が2月、もしくは1月・3月あたりということなので、
2021年1月に剪定をしてみました。
でも、そもそもの樹形がイマイチなせいで、あまりうまくいかなかったかも…。
オリーブ、冬に剪定、なぜ?
冬は、オリーブの木が成長しない停滞期なのに、どうして冬に剪定するんだろう…と少し疑問でした。
・芽吹きを促すため
・果実を付ける枝が元気に育つようにするため
・太陽の光や風が全体に届きやすくなり、病気や害虫を防ぎ、健康に育つようにするため
・木の形を好みのものにするため。茂りすぎて邪魔になるのを防ぐため。
このような理由があるのですが、風通しがよくなるようにとか、樹形が崩れないようにするための剪定は、1年を通して行った方がいいとのこと。
(参考文献:岡井路子著「オリーブ」,NHK出版,2018年10月)
これまで、枯れた枝、下向きに伸びる枝、同じ方向に伸びる枝、木の内側に伸びる枝、交差する枝、ひこばえ(株元から出ている枝)、伸びすぎた枝など、気になった枝は、常に剪定するようにしてきたのですが、
冬の剪定はもう少し大胆に、要らない太い枝もバッサリ切ろうと思い、「切り口癒合剤」を用意してとりかかりました。
始めの頃は剪定方法を知らず、樹形がイマイチに…
しかし…、木の下の方に、やたらと太い枝がたくさんあって、とても自分の力とふつうの園芸ばさみでは、切れないくらいの太さ。
それらのせいで、樹形としてはイマイチで、なんとかしたいと思っていたのですが、今年の冬も断念してしまいました。
オリーブを植えてしばらくの間、どんな枝を切り取るべきか全く知らず、最初はとにかく生えっぱなし、成長しっぱなしにしていました。

その結果、本来なら切っておくべき、下の方の枝も成長し続けて、かなり太くなってしまいました!
あまり形がいいとはいえない結果になっているので、最初のうちから、剪定の仕方をきちんと学んでおくべきだった…。
ちなみにネットで買った専用の剪定ばさみ、本当によく切れるのでちょっと太めの枝も切りやすくて助かっています。
スズメガの幼虫の影響で…主幹部が二つに分かれて成長
そして一昨年の秋、伸び切って茂り切った葉に、スズメガの幼虫がはびこり、葉がかなり食べられて寂しい姿になってしまうまでその存在に気付くことができませんでした。
寂しくなってしまった樹形をリカバリーするべく、さらにおかしな剪定をした結果、一昨年の冬はかなり寂しい姿のオリーブになってしまいました。
そのときの後遺症で、まんなかあたりの枝がやたらと少なく、下の方と上の方がやたらとボリューミーで、おかしな形に…。
しかも、一番真ん中の幹(主幹)も、スズメガの被害の時に、なんとなく切ってしまったので、一番上は二股に分かれて伸びています。
(これは、木の高さを抑える意味では、結果的にはちょうどよい剪定だったようですが)

ちなみに昨年の秋は、スズメガの幼虫を5匹以上(!)捕獲したのですが、まだ小さいうちだったので、あまり葉を食べられる被害に遭わず、なんとか葉の数も保てました。
でも、今回、不要な枝の剪定をしていくうちに、なんとなく、「あ、さみしくなってしまったかも…」と途中で思ったので、これ以上の剪定をとりあえず中止。
ご近所にある立派なオリーブに比べたら、なんとも貧弱で、形の悪いオリーブに見えます…
が、害虫の被害を乗り越え、なんとかここまで育ってくれている大切なシンボルツリーなので、これからも頑張って育てていきたいと思います。

その後は、このオリーブは、育ちすぎというくらい育ち、毎年、いくら剪定してもすぐにモッサモサになるという、ものすごい強さを発揮しています…
2月には石灰を施す
オリーブは弱アルカリ性の土を好むので、毎年2月に、石灰(苦土石灰や結城石灰など)を木のまわりにまいてあげると良いそうです。
このときに肥料も一緒にまくのも良いそうなので、2月になったら施肥と苦土石灰での土壌改良を、忘れずに行う予定です。
もう虫に遭いたくない…
今年は、虫の被害に遭わず、元気に育ってくれるといいのですが…(もう幼虫は見たくない…)。
次は、幼虫が卵から返る前に、卵の状態で見つけたいので、観察を欠かさないようにしたいし、
そもそも卵が産み付けられることのないように、何か対策をしたいのですが…あまり対策方法はなさそう。
やっぱりシンボルツリーをオリーブにしたの、ちょっと後悔かな…!?
とはいえ、完全に虫が来ない木なんてないし、よく聞く「シマトネリコ」も、オリーブで被害に遭っている、ハマキムシとスズメガの幼虫に注意が必要らしいし、どれを選んでも同じだったのかな?
やはりしっかりと剪定して、木が内側まで蒸れにくく、風が通るようにしておくことが、一番の虫対策になるようなので、これからも適宜剪定を続けていきたいと思います。