リビングは広い方がいい!となんとなく思いますよね。
でも、広いリビングも狭いリビングも、両方経験してみると、それぞれにメリットとデメリットがあることが分かりました。
【広いリビングのメリット】

引っ越しをして、狭いリビングから広いリビングに変わって、何が良かったかというと、やはり「広々して心地よい」。それはなぜなのか?狭いリビングの頃を思い出しながら比較して考えてみました。
メリット1:家族それぞれの居場所が作りやすい


家族が全員リビングにそろっても、狭苦しくなく、快適なのは、今のリビングにはダイニングテーブル、ソファ、勉強スペース、畳コーナーと、いろいろな居場所があって、思い思いのスタイルで過ごせるからだと思います。
狭いリビングの時は、一家5人が勢ぞろいすると、かなり狭苦しく感じました…。
ダイニングテーブルいっぱいにテキストやパソコンを広げて勉強する長女、無印のビーズクッションの上でゲームをする長男、ソファで末っ子を抱っこして寝かせる私。ここに夫が帰ってくると、夫の居場所が…ない!
ダイニングテーブルに散らかった勉強グッズを片づけてから、ようやく、夫のご飯が出せる状況。
しかし勉強グッズを片づけようにもそのスペースがないので、とりあえずプリンターの上にドサリ。
末っ子が生まれてから、リビングに赤ちゃん用タンスやおもちゃも置くことになり、ますます狭苦しく…。狭いリビングでは、「センターテーブル」なんてオシャレなものは、いつの間にか淘汰されていきました。
メリット2:少しくらいなら散らかっても気にならない
リビングが広くなってから、ちょっとランドセルが転がっていても、ちょっと郵便物がたまっていても、前ほど「散らかっているな!」という感じがしなくなりました。
何も物が置いていない、空白の空間が、狭いリビングの時よりも増えたせいだと思います。
狭いリビングの時は、ティッシュ箱一つ置いてもなんだか目障り。そしてすべてのものが目障りに感じ、もうあきらめの境地に入っていました。そのころの写真を見ると、ゲンナリするほど、物だらけです。
今は、ちょっと写真を飾ったり、好きな小物やグリーンを飾ったりする余裕まで生まれ、快適です。
ただし、物を置くスペースが多いからと言って物を増やし続けていたら、前と同じことになってしまうので、注意が必要です!!

【広いリビングのデメリット】
広いリビングは、冷暖房効率が落ちるので、冷房は冷えにくいし、暖房は温まりにくいし、電気代もかかります!

デメリット1:広いリビングは冬、寒い…
広いリビングに移ってから、冬の寒さに驚きました。日当たりのよい二階リビングなのに、南西向きのため、冬の朝は日が当たらず冷えます。
二階リビングだから床暖房はいらないと思いますよとハウスメーカーの営業さんに言われてそうしたら、床、すごく冷たい笑。(一階に比べたらマシだと思いますが)
暖房をつけてもなかなかあたたまらないので、エアコンをハイパワーにして、吹き出し口の近くで暖を取る。もしくは、セラミックファンヒーターをつけてその前に居座ることも(セラミックファンヒーターは電気代がかかるので使うのをやめました)
やっとあたたまってきても、一人、二人と、出かけていきリビングに人が少なくなると、またとたんに寒くなる…そして昼頃になって日が当たり始めるととたんに暑くなることも笑。
それに対し、以前住んでいた狭いリビングだと、ちょっとエアコンをつけただけでとても暖かかったです。
なかなかあたたまらないということは、適温を保つために、電気代もすごくかかるということ…。実際、15畳のリビング→22畳のリビング(しかも勾配天井で天井高がすごく高い)になって、冬場の電気代が6千円~1万円近くもアップしてしまいました。
※これは家の断熱性能などにもよると思います。我が家は家の性能にはこだわらなかったためこうなってしまいました!
特に我が家は、二階リビングが勾配天井になっていて、天井高がとても高いのです。暖かい空気は上へ上へと行ってしまうので、天井高が高いと、なかなか空間があたたまらないようです。
そうなることは予想は付いていましたが…。ヒートテックやダウンを着込んで、しっかり冷え対策をする他ありませんね。
もしくは、一人用カーペットや、電気毛布で、電気代を節約しながら、ちゃっかり一人だけあったまるという方法もあります。
その後、リビングの掃き出し窓に「内窓(インプラス)」を取り付けて、底冷えがいくらか解消されたように思います。暖房の効率も上がったように思うし、100Vの14畳用の小さいエアコンで十分に暖まるようになりました。
デメリット2:広いリビングは、夏、暑い…
日本の夏、暑いですよね、最近。広いリビングになって、暑さの厳しい午後は特に、エアコンがものすごく頑張っているのが分かります…。
しかも我が家の二階リビング、南西側に大きな掃き出し窓がふたつもあり、「ひさし」もあまりなく、夏の直射日光がスゴイのが大問題。
リビングが広いと、狭いリビングの時よりも、なかなか部屋全体が冷えないし、電気代もやはりアップしてしまいます。
さらに、いよいよ暑くなってきた8月、暑くて暑くて仕方がたないので、最大級に大きな業務用寸前のエアコンに買い換えました…。やはりお値段も高く、痛い出費となりました…。
しかも、取り付けに際してトラブルもあり、エアコン問題には本当に悩まされました…。
その後も、コンセントが足りなかったけれどサブ(2台目)エアコンをなんとかして取り付けたり、樹脂製のよしずを買ってみたり、窓の外側に「スタイルシェード」を取り付けることにしたり、とにかく試行錯誤を続けています。

リビングが広い場合、また二階リビングや勾配天井の場合は、エアコンを2台付けておくと安心です。ものすごく冷える冬の朝や、ものすごく暑い夏の午後は、エアコン2台稼働させると、すぐに温まる・すぐに冷えるので、とても重宝します。
デメリット3:広いリビングで一人だと、ちょっとだけさみしい
広いリビングで一人だけだと、狭い時よりもちょっとさみしさが増すかもしれません。快適は快適なのですが、人口密度の関係でしょうか?
将来、子どもたちが巣立ち、夫婦どちらかが一人残されてからも、広いリビングはちょっとさみしいかもしれません。
広いリビングより狭いリビングのほうが、家族の絆が深まるかも?

家族が全員揃うと狭苦しいリビングでも、人と人の距離が近い分、家族の絆が深まるかもしれません。
やはり人は距離が近いほど、肌が触れ合うくらいの距離にいるほど、お互いに愛着を感じ、安心するものです。なるべく近くにいたくないくらい仲が悪ければ、逆に近いとストレスになりますが…。
仲良し家族なら、狭いリビングのほうがむしろ、結束力や絆が強くなるかもしれませんね!
デメリット4:広いリビングの方が、日常の動きが面倒になる?
「このゴミを捨てて」「使ったらここにしまって」「〇〇を取って」という時、以前よりも移動距離がいちいち大きく笑、面倒がって動かない子どももいます。
耳かきが好きな長女が、ソファで耳かきを使った後、なかなか所定の場所に戻さず、何度もなくしました!(そういえば爪切りも何度かなくなっている!)
リビングはコンパクトな方が、欲しいものが届きやすく、しまうものもしまいやすいかもしれません。
デメリット5:ほかの部屋やスペースが狭くなる
リビングが広い分、ほかの部屋が狭くなったり、個室数も少なくなったり、水回りや収納などのスペースが狭くなったり…というデメリットもあります。
いくらでも大きな家が建てられる!という場合はあまり問題ないかもしれませんが一般的には建てられる大きさはだいたい決まっているので、リビングを広くし過ぎると、他のスペースに影響が出ます。
我が家もリビングをなるべく広くするために2階はほぼLDKのみ。そのおかげで廊下はなくトイレが近い場所になり、少し音が気になるという結果になりました…。
もちろん、廊下がないことはメリットでもあって、空間を有効に使えている感じがするし、水回りが近くにあるので掃除がしやすいといういい部分もあるのですが…。
結論、広いリビングが絶対いいわけではない
リビングが広いのが絶対的にいい!というわけではありません。やはり、広いリビングもデメリットはあります。
思えば、自分が生まれ育った実家も、家はかなり広いのに、リビングはすごく狭かったです。おかげで冬はあったかかったし、夏もあまり暑かった記憶がないかも…。
我が家はリビングを広くしすぎたかな?勾配天井にはしなくしてもよかったかな?そして畳コーナーは仕切れる和室にした方がよかったかな?家の性能にももっとこだわるべきだったな、と少しだけ後悔しています…。