記事内に商品プロモーションを含む場合があります
間取り住み替え

広いリビング、狭いリビング。両方経験してみて分かった、メリットとデメリット

リビングは広い方がいい!となんとなく思いますよね。

でも、住み替えて、広いリビング(LDK約22畳)も狭いリビング(LDK約15畳)も、両方経験してみると、広いリビングにもデメリットがあることが分かりました。

この記事を書いた人

2018年にハウスメーカーで2階リビングの家を新築。これまでの家選びや家づくりに後悔した経験をもとに、どなたかの参考になればと思いつつブログを書いています。★ESSEonline 日刊住まい公式ライターとして記事執筆もしています

広いリビングは必要ないかも…と思った理由

狭いリビング(LDK15畳)の家から広いリビングの家(LDK22畳)になって、「広いリビングはそんなに必要なかったのかも…」と実感しました。

それはなぜかというと、

  • リビングが広いと、暑い寒いの問題が大きく、冷暖房費もかかる
  • 広いリビングよりも、隣に仕切れる部屋がもう一つあった方が便利(広く使ったり狭く使ったりできる)
  • リビングが広いと、個室など他のスペースが削られる(もっと個室が欲しかった)
  • 家族が、ゴミを捨てない、ものを出しっぱなしにして戻さないことが増えた(結局散らかる)

もちろん、広いリビングになって、よかった…と思うこともあるのですが、リビングの広さにそんなにこだわる必要はなかったのかも…。

それより広く使ったり狭く使ったりというフレキシブルさの方が大事だったかも、と思いました。

広いリビングの【メリット】

もちろんリビングが広くなって、よかった!と思うこともたくさんあるので、うれしい気持ちもあります。

広々として気持ちがいい

狭苦しいよりは、やっぱり、広い空間のほうがのびのびとして気持ちがいいです。

家族全員がそろった時も息詰まる感じがなく、狭い頃よりも快適になりました。

家族それぞれの居場所が作りやすい

家族が全員リビングにそろっても、狭苦しくなく、快適。

それはなぜかというと、

今のリビングにはダイニングテーブル、ソファ、勉強スペース、畳コーナーと、いろいろな居場所があって、思い思いのスタイルで過ごせるからだと思います。

狭いリビングの時は、一家5人が勢ぞろいすると、かなり狭苦しく感じました…。ダイニングテーブルいっぱいにテキストやパソコンを広げて勉強する長女、無印のビーズクッションの上でゲームをする長男、ソファで末っ子を抱っこして寝かせる私。ここに夫が帰ってくると、夫の居場所がない!ダイニングテーブルに散らかった勉強グッズを片づけてから、ようやくご飯が出せる状況。しかし勉強グッズを片づけようにもその収納スペースがないので、とりあえずプリンターの上にドサリ。末っ子が生まれてから、リビングに赤ちゃん用タンスやおもちゃも置くことになり、ますます狭苦しく…。最初はソファの前に「センターテーブル」を置いていましたが、邪魔になって処分してしまいました。

雑貨などを飾っても邪魔にならない

狭いリビングの時は、観葉植物や、ティッシュ箱一つ置いてもなんだか目障りに感じてしまい、あきらめの境地に入っていました。

そのころの写真を見るとげんなりするほど物だらけに見えます。

今は、ちょっと写真を飾ったり、好きな小物やグリーンを飾ったりする余裕まで生まれ、快適です。

ただし、物を置くスペースが多いからと言って物を増やし続けていたら、前と同じことになってしまうので、注意が必要です!!

広いリビングの【デメリット】

狭いリビングで悩んだ家から別の家に引っ越してから、広いリビングにもデメリットがあることが分かりました。

何より広いリビング(LDK)は、冷暖房効率が落ちるので、冷房は冷えにくいし、暖房は温まりにくいし、電気代もかかります!

広いリビングは冬、寒い…

広いリビングに移ってから、冬の寒さに驚きました。

日当たりのよい二階リビングなのに、南西向きのため、冬の朝は日が当たらず冷えます。

二階リビングだから床暖房はいらないと思いますよとハウスメーカーの営業さんに言われてそうしたら、床、すごく冷たい笑。(一階に比べたらマシだと思いますが)

暖房をつけてもなかなかあたたまらないので、エアコンをハイパワーにして、吹き出し口の近くで暖を取る。もしくは、セラミックファンヒーターをつけてその前に居座ることも(セラミックファンヒーターは電気代がかかるので使うのをやめました)

やっとあたたまってきても、一人、二人と、出かけていきリビングに人が少なくなると、またとたんに寒くなる…。

そして昼頃になって日が当たり始めるととたんに暑くなることも笑。

それに対して、以前住んでいた狭いリビング(LDK)だと、エアコンをつけるとすぐに暖かくなっていた気がします。

なかなかあたたまらないということは、適温を保つために、電気代もすごくかかるということ…。

実際、15畳のLDK→22畳のLDK(しかも勾配天井で天井高がすごく高い)になって、冬場の電気代が6千円~1万円近くもアップしてしまいました。

※これは家の断熱性能などにもよると思います。我が家は家の性能にはこだわらなかったためこうなってしまいました!

特に我が家は、二階リビングが勾配天井になっていて、天井高がとても高いです。

暖かい空気は上へ上へと行ってしまうので、天井高が高いと、なかなか空間があたたまらないようです。

そこで、厚着をしてしのいだり、一人用のミニホットカーペットや、電気毛布が活躍しています。

ひざかけとして使えるタイプの電気毛布は、こたつのようにあたたかいし、最近の冬にとても重宝しています。こちらもすぐにあたたまるし、電気代もあまり気にせず使えます。(私が持っているのは140㎝×82㎝のサイズ)

広いリビングは、夏、暑い…(冷房がききにくい)

日本の夏、暑いですよね、最近。

広いリビングでは、暑さの厳しい午後は、冷房1台ではなかなか冷えず、本当に暑いです。

しかも我が家の二階リビング、南西側に大きな掃き出し窓がふたつもあり、「ひさし」もあまりなく、夏の直射日光がしっかり入ってきてしまいます…。

リビングが広いと、狭いリビングの時よりも、冷房一台ではなかなか部屋全体が冷えないし、電気代もやはりアップしてしまいます。

あまりの暑さに、最大級に大きな業務用寸前のエアコンに買い換えました…。やはりお値段も高く、痛い出費となりました…。

その後も、やっぱり2台目エアコンを付けたくなったのにエアコン用のコンセントが足りなくて後悔。なんとかコンセントも増設できてほっとしたり、バルコニーに樹脂製のよしずを買ってみたり、窓の外側に「スタイルシェード」を取り付けることにしたり、とにかく試行錯誤を続けています。

リビングが広い場合、また二階リビングや勾配天井の場合は、エアコンを2台付けておくと安心です。ものすごく冷える冬の朝や、ものすごく暑い夏の午後は、エアコン2台稼働させると、すぐに温まる・すぐに冷えるので、とても重宝します。

広いリビングで一人だと寂しい

広いリビングで一人だけだと、狭い時よりもちょっとさみしさが増すかもしれません。快適は快適なのですが、人口密度の関係でしょうか?

将来、子どもたちが巣立ち、夫婦どちらかが一人残されてからも、広いリビングはちょっとさみしいかもしれません。

捨てる・戻すなど、日常の動きが面倒になるかも

「このゴミを捨てて」「使ったらここにしまって」「〇〇を取って」という時、以前よりも移動距離がいちいち大きく笑、面倒がって動かない子どももいます。

耳かきが好きな長女が、ソファで耳かきを使った後、なかなか所定の場所に戻さず、何度もなくしました!(そういえば爪切りも何度かなくなっている!)

リビングはコンパクトな方が、欲しいものが届きやすく、しまうものもしまいやすいかもしれません。

ほかの部屋やスペースが狭くなる

リビングが広い分、ほかの部屋が狭くなったり、個室数も少なくなったり、水回りや収納などのスペースが狭くなったり…というデメリットもあります。

いくらでも大きな家が建てられる!という場合はあまり問題ないかもしれませんが、

一般的には建てられる大きさはだいたい決まっているので、リビング(LDK)を広くし過ぎると、他のスペースに影響が出ます。

我が家もリビングをなるべく広くするために、2階はほぼLDKのみ。

そのおかげで廊下はなく、洗面所のすぐ隣がトイレという間取りで、少し音が気になるという結果になりました…。

もちろん、廊下がないことはメリットでもあります。空間を有効に使えている感じがするし、水回りが近くにあるので掃除がしやすいといういい部分もあるのですが…。

結論…広すぎるリビングは必要ないが、狭すぎるのも使いづらい

リビングが広いのが絶対的にいい!というわけではありません。

広いリビングもデメリットが意外とあるので、「広すぎる」リビングはいらないな…と感じています。

実際、広いリビングに引っ越して、前の狭いリビングよりも物が散らからなくなった!と喜んでいましたが、ものが増えて困る、散らかって見えるというのは、狭いリビングのせいではなかったなとだんだん実感…。

広いからと油断していたら、ものもどんどん増えてしまい、子供たちも机の上に物を出しっぱなしにするのも当たり前になってしまい、どんどん散らかっていきます笑。

ただ、家族の人数に対して狭すぎると、窮屈感があったり、置ける物も限られてしまうので不便な面もやっぱりあったなとも感じています。

仕切れる部屋が隣接しているのが理想的かも

今の家はリビングを広くしすぎたかな?勾配天井にはしなくしてもよかったかな?そして畳コーナーは仕切れる和室にした方がよかったかな?家の性能にももっとこだわるべきだったな、と少し後悔しています…。

思えば、自分が生まれ育った実家も、家はかなり広いのに、リビングはすごく狭かったです。おかげで冬はあったかかったし、夏もあまり暑かった記憶がないかも…。

でも、狭いリビングダイニングの間取りも使いづらくて、5人家族にはストレスが多かったし、ちょうどいい広さというのは難しいですね。(LDK15畳ありましたがキッチンの割合が大きく、LDが狭く感じる間取りでした)

やっぱり、仕切れる部屋がリビングのとなりにあって、明け放すこともできて、しめておくこともできる、というのが最強かも!

我が家も、今のリビングの隣に仕切れる和洋室があれば最高だったな…と思いますね…。

error: Content is protected !!